嘘の連鎖が生み出す、悲しすぎる復讐劇 ♯03富良野馨さん
「ほかほか文庫。#03」では、『この季節が嘘だとしても』の著者・富良野馨さんにインタビュー。大好きだった従姉のため、彼女を死に追い詰めた男に復讐を誓う大学生の紗夜。ところが、男に近づくためについた紗夜の“孤独な嘘”は、思わぬ悲劇を生みます。「それでも、この季節は紗夜にとってかけがえのないものなんです」と、富良野さん。作品の結末に込めた想いを伺いました。
被害者遺族の憎しみの行方
――『この季節が嘘だとしても』は、亡くなった従姉の絵里ちゃんのために、彼女を死に追い詰めた男を