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#インタビュー
「”みんないなくなってしまう”、退廃的なものへの視線。世代的にはそういったものに共感しやすいのかもしれません」作家・高橋弘希さんインタビュー
背負うのは、ゼロ年代「指の骨」で第46回新潮新人賞を受賞し、デビュー。 「指の骨」、続く「朝顔の日」「短冊流し」が連続して芥川賞の候補となるなど、高い文学性を持つ作品に注目が集まる作家だ。最新作『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』では野間文芸新人賞を受賞。筆力はそのままに、扱うテーマ、舞台が前三作とは大きく異なる、新たな試みに満ちた作品だ。 ガールフレンドのような存在だった従妹の奈々を突然失った主人公、航。彼女が自死にいたった経緯を知るために、奈々が生前出入りしていた自助