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Vol.1 住む場所が、ボクらの人生を大きく左右する事実

ボクは、東京で生まれて、東京で育ちました。

仕事で地方に住んだ事はありますが、人生のほとんどを東京で過ごしています。


東京に住むといい事。


それは、流行やビジネスの中心にいるという自覚がある事。

そして、東京にはいろんな人がいて、良くも悪くも他人に興味がない人が多いかもしれません。

地方出身の人に聞くと、村社会がしんどくて、東京に来ると、他人との距離感が心地いいという事をよく聞きます。

ボクも、周りの人が、どこの学校に行ってる、両親はどんな仕事をしている、どこに就職したなんて事を、周囲の人がみんな知ってる環境で生活するのはめんどくさいなって思います。

東京に来て、村社会から出たいって気持ちは分かります。

ただ、東京は全てのモノが高いんですよね。


それは、今回のテーマである「住居」もそうです。


私自身、東京23区で生まれて、育ちました。


若い時は、「憧れの港区に住みたい!」こんな事を思ってました。

憧れの港区は、六本木であり、白金なんですよね。

実際に、港区に住んでみれば、家の周りにちょっとおしゃれな飲食店が徒歩圏にあり、ちょっとおしゃれな雰囲気な街並みがあるだけです。

人によっては、「こんな騒がしいところに住みたくない!」と思うような場所です。


そして、東京に住んでる人は、港区の芝浦は憧れの対象にはなりません。(芝浦に住んでる人が見てたらごめんなさい!)

そんな芝浦も、芝浦アイランドができてから、劇的なイメージチェンジをする事に成功をしています。

今では、芝浦という元工場地帯で、東京出身の人は、高級住宅街なんて誰も思わないこの土地のマンションも、平気で1億円オーバーします。

1億円を出しても、芝浦でも70〜80平米ぐらいのマンションが買える感じでしょう。

1億円のマンションを買える人は、相当限定的です。


そうなんです。東京の家は本当に高いんです。


仮に1億円のキャッシュを持ってる人は別として、普通に住宅ローンで家を買う場合、東京23区、城南地区であれば、それなりの金額がします。

こういった家を住宅ローンで買う場合、多くの人が20年〜35年の支払いが続きます。

例えば、30歳で住宅ローンを35年組むと、多くの企業が定年である65歳に支払い終わります。

30歳の時に65歳の時の事って、想像できますか?笑

40代に入った今も、まだ、65歳の時は想像できませんが、30歳の時よりも65歳のイメージはつくようになりましたけどね。

30歳って、ボクがどうだったか?と思い出すと、結構まだまだ子供というかガキの部分がありました。

結婚して、子供ができたから、「家賃を払うのももったいないから!」と軽い気持ちで家を買うと、定年まで、この住宅ローンに縛られます。

ボク自身は、「家を買おうかな?」と思った事はあるんですが、65歳まで、このサラリーマンというマラソンレースを完走できる自信がなくて、未だに家は賃貸です。


ここで、冒頭、ボクが東京出身と言った部分を思い出してもらいたいんです。


家族で、たまたま遊びに行った関東近郊の都市の家賃を何気なく調べてみたんです。

そしたら、激安なんですよね。家賃が。

分譲のマンションも、戸建ても安いんです。


100平米の広さでも、20万も出せば、十分借りられる場所は腐るほどあるんですよね。

ボロボロの家ではなく、普通の家がです。


憧れの港区に住む事ばかり考えていた未熟なボクは、他の地区の家賃をほとんど見た事がなかったんです。


この事実を知った時の驚きは、ここ最近の中でも大きいものでした。


東京の住居のコストは、日本でも突出して高いんです。

そして、地方の大都市、名古屋、福岡でも安いんです。


ボクは何を言いたいのか?っていう事なんですが。


地方の人は、本当に東京に出てくる必要があるのか?って事なんです。


今、多くの人が陥っている状況を考えてみたいと思います。

それは、ボクから見ると完全に「形に、はめられている」

そういう状況にあるんじゃないかと、最近感じています。


どういうことかと言えば、スタートを「住宅ローンを買って、家を持つ」事から逆算すると分かりやすいと思います。


1.「住宅ローンを買って、家を持つ」ためには・・・

そのためには、まずサラリーマンで、住宅ローンを組める、それなりの給料、会社のネームバリューが必要です。

手っ取り早く言えば、「大企業」がいいんです。


2.大企業に入るためには・・・

そのためには、学歴が必要です。学歴があれば、大企業に入れる保証がある訳でもないし、大企業に入っても、給料が必ずしもいい訳ではありません。

でも、学歴がないと、大企業に入る事は難しいのも事実です。

そうなんです。学歴が必要なんです。


3.学歴を持つためには・・・

学歴を持つためには、それなりに勉強をしないといけません。

勉強は、いつするのか?

もちろん学生の時です。

東京の学生も、地方の学生も、この人生を送るために、勉強をする訳です。


この3つのプロセスに沿って、人生を送ってきた場合、

このプロセスは、完全に昭和の価値観ですが、日本では相当強力な価値観です。

この3つのプロセスを改めて、見て欲しいんですが、「自分がどうしたいのか?」っていう観点がほとんどないんですよね。

そして、人生のプロセスが、子供の時に決まってしまうんですよね。


理系か文系か?

どの大学に行くか?

どんな会社に入るか?


この辺りは、自分で決める、もしかしたら人によっては、親が介入してくるのかもしれませんが・・・


結局、「自分がどうしたいのか?」っていう感情を押し殺しながら、生きていく時間が長すぎるなと、ボクは思っています。

会社に、海外籍の同僚が結構いますが、みんな「自分がやりたいこと」を仕事でも、プライベートでも結構持っています。


多くの海外籍の同僚の、「やりたいこと」

それは、ほとんどの場合、仕事ではなく、他の事を言います。


一方、ボクは・・・

少し前まで、「やりたいこと」を聞かれれば、仕事の事を答えていました。


要は、本当にこれがやりたいって事がなかったんですよね。

ただ、なんとなく欲しいものはありましたけど。


そして、ここ最近、子供と過ごす時間、家族と過ごす時間の大切さを感じています。

だから、仕事でお金を稼ぐよりも、家族と一緒に時間を過ごす。

これが、ボクにとって非常に大事な事なんです。

ボクのような考え方になった人、元々そうだった人だったら、

逆に、地方から東京に出てくるのは、もったいないなって思います。

だって、地方の方が生活のコストは低いし、自然もたくさんあるので、子供は楽しいはずです。

ボクが、六本木ヒルズで買い物をしても、子供はいつも「つまんない!」っていいます。

でも、どっか郊外のアスレチックに行けば、子供は「まだ、帰りたくない!」って言いますからね。


ボクは、ふるさとが東京なんです。

だから、東京以外に、生活基盤がありません。

そんな東京に住む、東京出身者も、上京してきた地方出身者も、休暇が取れれば、「自然に触れたい!」とか思い、地方に行く訳です。


でも地方の人って、元々自然が豊かな場所に生活拠点がある訳です。

そして、よくも悪くも、濃厚な人間関係が地元に行けばある訳です。

でも、ボクの周りの地方出身者の人は、寂しがり屋が多いような印象があって、酒を飲んで人と一緒にいる事を好みます。

別にオシャレなお店でお酒を飲む事を希望してる訳じゃなく、みんなでワイワイするのが楽しいんだと思うんですね。


東京の大学のために上京する。

就職で東京に住む。

そして、東京で家を買う。

そうすると、サラリーマンっていう、ボクに取って窮屈な生活を否応なしにしなくてはいけなくなるんですよね。

多くの上京してきた、もっというと有名大学に入り、有名企業に入り、住宅ローンを組める人ほど、この状況に陥りがちだと思います。

でも、ボクと違って、自由よりも、ある程度、制約がある人生の方が心地いい人も当然います。

そういう人は、それでいいんだと思います。


地方に住んでる人は、逆に羨ましいなって思うこともあります。

だって、東京に出てきても、自分の地元があるんですから。

その地元は、多くの場合、東京よりも生活コストが安いはずです。

生活コストが安いって事は、その分、お金を稼ぐ金額が低くてもいいって事です。

これは、非常に重要です。


頑張って、サラリーマンで年収を上げる。

でも、年収をあげれば上げるほど、税金がかかります。

確か、年収を4000万を超えてくると、税率は確か50%くらいだったと思います。

年収4000万から、年収5000万に上がっても、使える金額は、税金で取られるので500万です。

でも、生活コストを下げるのは、当然、税金がかからないので、1000万の生活コストを下げれば、まるまる1000万、手元にお金が残ります。


1000万の生活コストなんて、どれだけ裕福なんだ!って話ですが、東京と地方都市で家を買う事を比較する時、平気で1000万以上の差があります。

1年の生活コストではないですが、長い期間かけて、東京に住む事で大きいコスト負担をしなくてはいけないんです。


今回のパンデミックで、東京から地方への移住が本格的になるのではないか?という話が出ました。

私も、パンデミックの初期には、そう思いました。

でも、日本では、それほど人口の移動は起こりませんでした。


人口の移動が起こらなかったのは、子供の学校も関係していたでしょうし、仕事も関係していたでしょう。

子供の学校は、どんな時でも影響しますが、仮に、ボクらが仕事をやめたら、東京なんかに住む必要はない訳です。


地方よりも東京の方が仕事がある。よく聞きます。

でも、仕事に満足している人なら、いいんです。

でも、満足してない人からすると、東京に家を買うと、ずっとその住宅ローンに縛られるんですよね。

嫌になっても逃げられなくなるんですよね。

これをどう見るか?


私は、仕事が嫌になったり、サラリーマンとして、毎日会社に行くのが飽きてきています。

家族もいるので、簡単に会社は辞められないと思いつつ、別に地方に住めば、なんとかなるんじゃないかっていう適当な気持ちもあります。


それは、仕事の幸せっていうのが、自分の人生の幸せでは必ずしもないなって思い始めてきたからです。


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