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20年ぶりの英検 | 準1級に合格した勉強法

2021年7月に英検準1級を受けました。準1級の一つ下の級である2級を受けたのは、20年以上前です。同じ英検でもさすがに20年経つとちょっと変わっていて、いまどきの英検は全部マークシートではなくて英作文があって、コンピュータを使って受験する英検SCBTというのがあるんですね、びっくりしました。
この記事では、主にぼくが英検準1級に合格した勉強法について、あと英検CBTについて簡単に書きます。

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これが結果なのですが、スピーキングが結構減点されてますね。
得意じゃないのに対策不足で点数が低くなっちゃいましたが、スピーキング単体で見ても75%はいっているので合格水準でしょう。
他はリーディングが41点満点で2点減点の39点、リスニングが29点中28点、ライティングが16点中15点なので、勉強法に間違いはなかったと言っていいと思ってます。

英語の勉強を始めたきっかけ

ぼくは普段の仕事で英語を日常的に使うのですが、これまでは9割がメールだったんです。それが、新型コロナウイルスの影響で海外ともWeb会議が普通に行われるようになり、話す機会が飛躍的に増えました。これまでは、英語を使って話したり、会議をしたりすることはあまり多くなく、せいぜい年に5回くらいだったので、分からないときは聞き返したり筆談すればいいやと自分の英語レベルを高校卒業程度=英検2級で放置してきたのですが、責任を持って自分の仕事をしっかりやるために、英語のレベルをここで一気に上げてみることにしたのが英語の勉強を開始したきっかけです。会議、電話で仕事ができるレベルが当面の目標ということになるのですが、昔から英語で本が読めたらいいな、と思っているので、最終的には普通に本が読めて人と話せるレベルが目標です。

どんなふうに勉強をしようかなと思っていたところ、英語の読み方という本を通じて、どうやら自分の英語力が低いのは、単語力が足りないようだと認識するに至りました。この本の公式ページ英語の読み方|特設ページ|中央公論新社では、短い英語クイズもあって、たぶん多くの方がぼくと同じように、単語力不足を実感されるのではないかと思います。

単語数をまず増やそうと思い、そのために何か試験があると取り組みやすいので英検準1級を受けることにしました。ですので、英検準1級に合格すればいい、というものではないため、何割とったら受かるとか、もっとも効率的に受かるにはどうするといった考え方ではない記事になっています。例えば大学受験では準1級を持っていると英語試験が免除になるなどあるようですが、それが目的であれば最短で合格のみを目指せばよいので、もっといい勉強法があるかと思います。

英検準1級対策: まずは過去問に取り組む

何級であっても英検を受験することにしたら、まず公式サイトで過去問をダウンロードして、本番と同じく時間を測って解いてみましょう。最新の過去3回分が無料で会員登録等面倒な手続き不要でダウンロードできます。

十分に合格水準に達しているのであれば、英検準1級ではなく、英検1級の受験に切り替えるのもありかもしれません。あるいはまったくダメなら、まずは2級を受けるのもいいと思います。過去に合格した級であっても再受験可能です。

ぼくは、1回分をとりあえず試験を受けることを決めてすぐにやってみて、残りの2回分を試験の1週間前と2週間前にやりました。

英検準1級(CBT)は次の構成です。過去問で試せるのはスピーキング以外です。
スピーキング パソコン内の面接官の動画に対してマイクを通じた録音で回答
リスニング
ライティング大問1. 単語、熟語の選択
ライティング大問2. 長文の空所補充
ライティング大問3. 長文の内容一致
ライティング大問4. 英作文
大問単位で得意なところはあまり勉強しなくてもいいでしょうし、不得意なところはきちんと勉強する必要がありますね。

英検準1級対策:単語・熟語、長文、スピーキング=面接は英検公式アプリでよい

公式モノってだめだよね、という先入観があったので、とても驚いたのですが、英検公式アプリはとても良くできています。単語・熟語、長文、スピーキングは公式アプリのみで問題ないです。つまり、英作文以外は公式アプリのみで大丈夫です。試験までの残り時間にもよりますが、公式アプリを2ヵ月、毎日30分やれば大丈夫でしょう。

公式アプリはスタディギアと言います。まったく期待せずに使い始めたのですが、とても良くできています。
このアプリの良いところは、間違えた問題をしつこく何度も解かせてくることです。例えば単語問題は、最初は4択、次にスペルを1文字ずつ打ち込む形式です。ですので、どの単語も最低2回は接する機会があります。それぞれ1発で正解すれば2回で終わるのですが、間違えるとものすごくしつこく出題してきます。英検本番ではマークシートなのでスペルを正確に覚えている必要はないのですが、何度も何度もスペルを打ち込まされた単語は、たとえ最後までスペルがうろ覚えだったとしても、本番で4択から選ぶことは楽勝になります。
また、1日の学習目標時間を設定して、それをわかりやすく表示してくれるのもよいです。
無料でできるのはライトプランといって全体の一部なのですが、英検の受験を申し込むとクーポンが発行されてベーシックプランが無料となります。ベーシックプランでは、全てのコンテンツが見られるわけではないのですが、ぼくが使ったのはここまでです。プレミアムは3,980円/月。ベーシックで十分でしたね。
スピーキング=面接もあって、これもアプリで十分だと思いますが、このコンテンツはスマホからは使えず、パソコンからのアクセスのみでした。

英検準1級対策:英作文は1冊まじめに取り組む

英作文は公式アプリでは分量が不十分だと思ったので、本を1冊最初から最後まできっちりやりました。2冊買ったのですが、きちんとやったのは、最短合格! 英検(R)準1級 英作文問題 完全制覇という本です。

最初に準1級の英作文問題がどういうものか書いてあるのでそれを読んでよく理解します。その後24の実践問題を解きます。問題を解くときは、まずは何も見ずに自力で回答を書きます。時間を測るとよいでしょう。その後、回答例が2つ載っているので、これを読んで分かった気にならずに、書き写します。写経というやつですね。最初の数問では、自力の回答のあまりのショボさにがっかりすると思いますが、24問解き終わる頃には、パターン化されて自信を持って書けるようになります。

CBTで受ける方は、Introduction、Body1、Body2、Conclusionの4つに分けて、入力欄を作っておくと良いと思います。こちらはぼくがGoogle スプレッドシートで使っていたものです。

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一番上は問題とキーワード4つです。これはシートを作ったときに、すべての問題についてまとめて本から書き写しておきました。本を開かずに問題を解き始めることができます。
開始と終了のときに時間を入れると、所要時間が出るように簡単な計算式を入れています。
コメント、感想とあるところでは、それぞれのパーツについて、書きたいけど書けなかったことなど、メモしておいて、あとで調べるようにしています。
これと同じような感じで、この画像の外であるもっと右に写経の入力欄を作っています。自分の回答のあとは、本を開いて、なるほどこう書くのかーとうなりながら写経していきます。

英検SCBT

コンピュータで受験する英検SCBTと従来の英検は、同じ試験としての扱いで、基本的には試験内容は同じです。ですが当然違うところは会って、英検SCBTと従来の英検との大きな違いはこちら。

1. 面接が実際の人と対面するのではなく、パソコン内の動画による面接官からの問いかけに、マイクを通じて録音して回答する。
2. マークシートに鉛筆で塗りつぶすのではなく、マウスで選択肢を選んで回答する。
3. 英作文は紙に鉛筆で書くのではなく、キーボードで打ち込む。
4. 試験回数が多く、挑戦できる数も多い。

1の面接に録音で回答する件については、面接官ならこちらの発言を最後まで待ってくれますが、SCBTでは時間が来たら自動的に終わるので、まったく待ってくれません。ぼくは、最初のアイスブレイク的な質問の「英語の勉強を始めて何年ですか」に、これまでの長い歴史が思い出されて、非常に長い話を始めようとしたところ、ブツっつと切れてしまいました。まだまだしゃべりたかったのに。

2と3は、コンピュータに慣れている人ならSCBTのほうがやりやすいのではないかと思います。特に英作文は入力済み単語数が表示されているのは絶対的にアドバンテージでしょう。紙に書いたらいちいち数えないといけないですが、コンピュータなら常に画面上に表示されています。

4の試験回数や挑戦できる回数が多いことは、英検合格が何かの条件になっているような方にとってはSCBTの方が有利ですね。ちょっと安いですし。

この記事の内容は以上です。読んでいただいてどうもありがとうございます。この記事がお役に立つと大変うれしいです。また、何かしら反応をいただきますととても励みになります。

note同様に始めたばかりですが、Twitterでも英語学習関係のことなど書いています。現在は2021年10月の1級受験に向けて勉強中です。英語勉強してるかた、とくにぼくと同じおじさんのみなさま、よかったらフォローしてください。


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