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2019年に始めたイタリアでのトレーナー活動は満5年を迎えた。以前から海外での活動をインスタとX(旧Twitter)でのみ海外でのトレーナー活動を表面的に伝えていた。しかし、「自分の活動のより内面(本質やリアル)を見て頂くにはどうすればいいのか」と考えるようになり、noteを作った。
(その考えになった理由も投稿予定。)

このnoteを通じてしたいことは以下の三つのことである。

① 海外でトレーナーをしたい方向けの情報提供を行う。


2019-2020シーズン Lazio  A5帯同中

近年、5~10年前よりも海外で活動する日本人スポーツ選手が増えてきている。それに比例して海外で活動する日本人スポーツトレーナーも増加しているように思う。私は海外に居るため同じような活動をする日本人トレーナーとの出会いが多いのかもしれないので一概に比較ができないが、SNSなどを使うことで情報収集は以前より格段にしやすくなっている。私が初めて国外に出た10年前やイタリアに来た5年前、海外で活動しているトレーナーを知る機会はほとんどなかった。(当時のリサーチ能力が低かったことも一因)唯一知っていたのはフランクフルトで活動されている黒川トレーナーだった。しかし、当時まったく面識もなく、SNSの更新も頻繁ではない黒川さんから海外のトレーナー事情や情報を得ることはたやすくなかった。では、当時の私はどうしたか。「そうだ!まず、海外に飛び出して、現地のスポーツ現場を見学しよう」良くも悪くもこのような安直な考えでアメリカやスペイン、イタリアに向った。

今、これを見ている海外を目指すトレーナーに一言。
勇気と無謀は全く違う。君の行動を“勇気ある挑戦”にしたいのであれば、将来どんなトレーナーになりたいかのイメージを固め、情報収取をして、旅立つことをお勧めする。
このnoteをはじめとする情報をその後の挑戦に役立てていただきたい。

②    海外で活動するトレーナーの繋がりの場になる。

オーストリアでトレーナーとして活動する原辺トレーナー吉田トレーナー


10年前、何も繋がり(コネクション)がなかった。そのため、アメリカに行った際は現地でトレーナーをしていた方がコーディネートする「グループトレーナー研修」に参加した。
さらに、スペインに行く際は現地でサッカー選手をしていた方がアテンドをしてくださる「個別トレーナー研修」に参加した。
行った先はアメリカの大学スポーツの現場やスペインリーグ一部の現場だったこともあり、いい刺激にはなった。しかし、“それ”だけだった。
1週間の研修の目標として「いい刺激を受ける」というのは妥当だと思うが、次の「海外で
トレーナー活動をする」「海外でトレーナーとして生きていく」というところには人脈の形成が足りていなかった。

仕事を始めるうえで協力してくれる人、商品・サービスを買ってくれる人など人とのつながりは必要不可欠。言葉も十分に通じない海外に来れば尚更必要になってくる。さらに、自分をチームの一員として迎えてくれるチームを探すことも容易ではない。
しかし、もし日本にいる間に現地で助けてくれる人を(人脈を)作ることが出来れば、海外でのトレーナー活動がスムーズに開始できる。
その一つの手段としてその国の海外トレーナー研修に参加することは良い選択だと思う。
日本にいる間から現地(海外)で活動するための基盤つくりを意識した海外研修やSNSでの情報収集を行うと、今まで見えていなかった可能性が広がって見えてくるだろう。

③    海外でトレーナーとして生きていきたい人にとって一つの道標になる。

海外に挑戦しているトレーナーのインタビュー動画を掲載中


「日本の常識が海外の非常識」こんな言葉を聞いたことはないだろうか?海外での生活初体験の日本人からしたら“理不尽”と思うことも少なくないと思う。(実際私も何度もそういった状況を目の当たりにした。)
なにも、これは文化やマナー、モラルに限った話ではない。例えば行政サービスの差や公共交通機関の遅延など生活に密接なことまで様々である。
さらに、スポーツ業界というのは混沌としていることが多い。例えば急な解雇、理不尽な要求、給料の未払い、暴言etc挙げだしたらキリがない。
正直なところ“トレーナー業務・活動以外の大変さ”がのしかかってくるために「日本でトレーナーする何倍も大変」と思う。

しかし、海外でトレーナー活動がしたいと思っている人に言いたいことがある。
あなたの挑戦と可能性を進めるも止めるもあなた。ということだ。
その判断材料の一つとして、海外でトレーナーをしたい人には「海外トレーナーのリアル」を見てもらいたい。
ここ(海外)にいるからこそ手にできた発見と経験と進化を見て、自身にとっていい決断をしていただけることを願う。


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