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※この作品はフィクションであり、実在する人物・地名・団体とは一切関係ありません。 Bilhet…
田町駅で下車して芝浦口へ出、上り専用エスカレーター脇の階段を下りて広々とした歩道に足を踏…
14:30。 「 ──── じゃ、行ってきます。あとはよろしく」 「行ってらっしゃい! ──── …
12:25。 野外の特設ステージの脇に出演者用のパイプ椅子を並べながら、学生達は何処かそわそ…
奥の個室に通され、座椅子に腰を下ろした頃合いを見計らって、先程の若い女性が湯呑みとおしぼ…
7:00。 枕元に置いたスマートフォンのアラームを手探りで止め、昨夜の酒が残った体を横たえた…
11月5日、6:00。 すっかり明るくなった照明の下、ゆっくりと意識が戻ってくる。銘の姿はすでになく、昨日着ていた服はいつの間にか洗濯され、アイロンをかけられ、綺麗に畳まれた状態でデスクの上に積んであった。全く、あの人は!と、瞬は半ば呆れ、半ば感心しながらベッドを抜け出し、身支度を整え、カメラバッグを背負って廊下へ出る。店舗には煌々と照明が点けられ、洒落たピアノトリオのCDが流されていて、淹れ立てのコーヒーのいい香りが鼻腔をくすぐった。恐る恐るカーテンを潜ると、カウンターの
「 ──── ありがとうございます、楠上さん!」 「僕までいつもありがとうございます!お気…
21:15。 アンコールに圭介が飛び入りで参加したこともあり、ライブは大いに盛り上がり、予定…
18:52。 揺れる視界の中、目的のマンションがどんどん近付いてくる。ドラッグストアを抜けた…
11月4日、0:48。 市街地と博多港の夜景を見下ろすカウンター席に陣取って、ボビー・ハッチャ…
長いタキシングを経て、ようやく上空へと解き放たれた時にはもう、すっかり息が切れていた。生…
友人同士の域を超えてしまってからの抱擁は、これまでのハグとはまるで意味が違っていた。あら…
「 ──── 今日も本当に、お世話になりました!」 「お世話っした!」 「ありがとうございまーす!」 「お疲れさまでしたー!」 「ありがとうございました!また来ます!」 「お疲れさま。また来てね」 ももよ通りの向こう側で、銘が学生達を見送っている姿が見えた。その瞬間、昨夜の出来事が生々しく脳裏に蘇る。シャッター裏の暗がりでのキスとその後の修羅場、仲直りしてから銘が提案してきた謎の儀式と、光の差さない地下室で、初めて彼の体に触れた時のこと ──── ああ、駄目だ。頼むから、