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日進月歩 ~Road to MBA~#27

2020/10/17:企業財務基礎④
 前回に引き続き土曜日は、ファイナンスといえばこの人と呼ばれる下川先生による企業財務基礎の4回目です。本日は、「リスクとリターンの可視化(投資判断)」について講義いただきました。
※リスクを捉える上で重要な指標:リスク(標準偏差)とリターン(期待値)

 講義では以下簡単な例でお話がありましたが、要は言い換えるとどちらが儲けられるか、損をしないかを計算しようということである。

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計算手順としては、①データの平均値を求める、②各データと平均値の差を求める(偏差)、③各データの偏差を2乗し、その平均値を求める(分散)、④分散の2乗根を求める(標準偏差)となる。実は、計算をするとリターン(期待値)=50万円で同じとなるため、リスク(標準偏差)で比べるとルーレットAは±50万円、ルーレットBの方は±25万円とルーレットBの方がリスクが少ないということが計算で分かる。

 上記より、リスクの大小が計算によって可視化された。よって、リターンを高くリスクを少なくする夢のローリスク・ハイリターンが計算で可視化できるのではないか。それを「リスクを小さくする」という錬金術という点で説いた人物がいる。

 有名なのが、ハリー・マーコウィッツ氏が提唱した「現代ポートフォリオ理論(MPT)」において、分散投資と相関効果を用いることで、ローリスク・ハイリターンの夢は実現できるというものがある。要はリターンを変えずにリスクだけを小さくする方法があるということである(分散して投資することで、新しいリスク・リターンのポートフォリオを組むことが可能となり、各銘柄のリスクの加重平均より小さくすることが可能)。

 これを受けて私が理解したのは、投資を決定していく際の判断基準は2つある。これを計算によって可視化することができれば、コングロマリットの企業においては、各事業部からの提案に対してのリスクとリターンを計算し、最適な投資を決定していく根拠になれるのではないかと考えます。

選択肢①:
 ✔  投資のリスク(標準偏差)が同じ場合は、よりリターン(期待値)の高いほうを選択する
選択肢②:
 ✔  投資のリターン(期待値)が同じ場合は、よりリスク(標準偏差)が小さい方を選択する

 しかしながら、講義を受けて考え方と数値の内容はある程度理解できるのですが、実際に例を自分自身で計算して求めようとすると「???」になってしまう。どなたか、もっと簡単に計算ができる方法や数値をいれると答えが出るツールがあれば教えてほしい・・・。


        立教大学大学院ビジネスデザイン研究科   平岩 宗

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