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時代と共に、BLの価値観も変わっていく

猫野サラさんの「#はじめてのBL」タグに参加させていただきます!
その方面のお仕事もしましたのでね、ここは自分の原点に立ち返り……

と、思ったのですが、すみません先に謝っておきます。
何に最初に影響されてこの道にハマったのか、ちょっとはっきり思い出せなかったのです。

BLの存在を知ったのは高校生になってからですが、本屋さんに置いてあったアンソロジーを読んだらそれがBLだった! のパターンではありませんでした。(アンソロジーが出るような大手ジャンルにハマってはいなかった)
しいて言うなら、普通にアニメジャンルを楽しむうちに即売会でBLの本を見たか、友人達と話をするうちに興味を持ったか……だと思います。

その後でBL歴の長い友人に『富士見二丁目交響楽団』の存在を教わり、商業BLなるジャンルを認識します。けれどそちらで自分の好みに合うものを探すことはなく、アニメやゲームを楽しむ中でたまにBLを考える、といったペースでした。

その後、男友達が薦めてきてくれたよしながふみ先生の『西洋骨董洋菓子店』が、初めて作家を意識してBL作品を集めようと思ったきっかけです。
「俺、基本的にマンガは立ち読みだけど、これだけは雑誌買ってページ破って保存してる。面白いから読んでコミックス出たから」と布教してくれた友人に感謝。

「BL要素は気にならないの?」と尋ねると、「BLの話がメインではないし、それが話の中に必然性としてあるし、BL以上に話が面白いから俺は気にならないよ」と、フラットな感想をくれたメンズのおかげで今の私がここにいます(笑)。
ドラマ化した『きのう何食べた?』を筆頭によしなが作品は広く知られることになりましたし、歴史好きの旦那が『大奥』をとても楽しんで読むなど、BLの枠に縛られない魅力を遺憾なく発揮されています。
作品に付与された属性のバイアスのみが判断材料になるのではなく、作品のトータルでの良さが評価される時代になって、良かったなあと感じるいちファンです。

昭和、平成、そして令和と時代が移り変わると同時に、人権感覚とかコンプライアンスの関わる意識も変化してきました。LGBTQへの理解が進んだり、『おっさんずラブ』『きのう何食べた?』のようなドラマも、多くの人が楽しんで受け入れる土壌が出来たんだなあと。
これがもし四半世紀前に放映されていたら「なんだこれ、気持ち悪い」と感じた視聴者から、クレームが多く寄せられていたのではないでしょうか。

先日もツイッターで「令和攻め仕草」タグが勃発し、愛する人へのコンプライアンスを遵守し法律に抵触するようなことはしない攻め、のアイデアが沢山出ていてなるほどと思わされました。
今のBLを愛する世代が、平成初頭もしくはそれ以前の時代のBLを見たら「随分乱暴だな」と眉をひそめるのかもしれません。しかし、そうした内容であったとしても、きっと色んな人達にとってかけがえのない「はじめてのBL」が、ファンの数だけあるのでしょうね。
己の萌えに忠実に、これからもBLを愛していきます!

最後まで読んでいただきありがとうございます!
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