【連載小説】マザーレスチルドレン 第十三話 鬼畜の所業【創作大賞2024漫画原作部門応募作】
───ヨシオカが経営するラウンジのシークレットルーム
「先天性の重症疾患かなんかで臓器移植を待ち望んでいる子供たちは世界中たくさんいますが、正規のルートでは、脳死になった子供の臓器がなかなか出てこない。倫理的問題で小児臓器の移植を認めてる国もまだ多くはない」
「たとえ提供者が出てきたとしても血液型、HLAのタイプ、臓器のサイズ全てが適合しないと拒絶反応を起こしてしまう。そして全てが適合する都合のいい提供者がほいほい出てくる筈もない。数万人に一人いるかいないかだ。しかし大金