花譜と出会えた素晴らしき運命①

 ※このnoteは筆者が花譜の記憶を残そうという思い付きで書いております。語彙力も何もなくただただ拙い文章であることをご了承ください。

 2018年12月4日。それは、私の人生が大きく変わった日である。

 当時の私は一つの趣味としてあてもなく多くのVtuberの動画や生配信を見ていた。現在ほどVtuberの数もいなく、私はホロライブやにじさんじを見ている一視聴者であったのだ。しかし、生来ある物事に一時期熱中しては醒めてしまうような私であり、この趣味もそのうち無くなってしまうだろうと考えていた。その頃はちょうど就活の時期であったこともあり、就職と同時にすべて変わってしまうんだろうなぁと常々思っていた。

 運命の出会いを果たしたのは、YouTubeで音楽を聴いているときであった。当時、Vtuberで歌を専門に歌っているのはYuNiくらいしか知らなかったので、ほかにはどんな子が歌を歌っているのだろうと気になりはじめていた。現在ホロライブ0期生のときのそらさんが歌う「未練レコード」はとても気に入って、何度もリピートしていた。歌ってみた動画もたくさん見るようになり、YouTubeの自動再生機能を使って動画を垂れ流していたものである。

 そんな時、彼女に出会った。新しい動画の予告編だろうか。不思議な空間に一人の少女が立っている。映像技術もすごいなとありきたりな感想がでたものである。しかし、流れてくる音楽には不思議と惹かれるものがあった。私はこの歌がどのようなものか気になり、チャンネル登録を行ったのである。それを待つ間、チャンネル主の過去動画を一通り見て回った。自己紹介動画は本当にそこに存在しているみたいだと、リアル世界にいると思ったものである。歌ってみた動画の音楽は私が聴いたことがない曲であったので正直うまいのか下手なのかということがよくわからなかった。ただ、いずれにしても何か不思議な魅力があった。(この時どうして予告編を見ただけでなく、過去動画を一通り見たのかは今でもわからない。)

数日後、ぼーっと音楽を聴いていた私はその声に思わず心臓が高鳴った。スピーカーから流れてくる声はあまりにはかなく、そして力強い、これまでに聞いたことのない、感情のこもった声であった。私は思わず画面を見つめた。不思議な空間に立ち、歌を歌う少女。その魅力に一瞬で心を奪われた。あぁ…なんて綺麗なんだろう。その時に出た素直な感想である。ガラス細工のように繊細で透き通っており、荒々しい波のように激しい感情が押し寄せてくる。そんな歌声であった。ふと思いいたる。あぁ、この前登録をした子であると。

その少女の名前は  花譜

まさに運命であった。この子は絶対に伸びる。そう確信を持って言える歌声であった。



その後歌ってみた動画や、”心臓と絡繰”・”魔女”といったオリジナル曲が出るたび歓喜に震えたものである。その年の暮れにはCount0にも出演し、なんという躍進だと素直に驚いた(この時、必死になって花譜をよろしくとコメントに書き込んだのはいい思い出)。

そして2019年、全観測者の心臓が止まりかけた(もしくは止まった)休詩。”忘れてしまえ”は忘れるなんてできないというコメントで埋まった。この時はものすごく心配したものである。なぜなら、この時期自分の見ていたVtuberの何人かが引退を発表するという何とも恐ろしいことが起きていたからである。このまま花譜は帰ってこないのだろうかと嫌な考えが何度もよぎったことである。それでも花譜のまたねという言葉を信じて待った。

3月私は就職も卒論も終わり、卒業旅行をしていた時のことである。活花。花譜が復帰するという動画が公開されたのである。私はホテルへと戻る途中で思わず歓喜の声をあげてしまい少し恥ずかしい思いをした。しかしそれ以上に花譜の復帰がうれしかったのである。それと同時に”雛鳥”の予告・公開。コメントはおかえりなさいという言葉で埋め尽くされた(自分もその一人であった)。後にこの歌は#01の花譜が口ずさんでいた歌であると聴きおぉっと思ったことである。無事に高校受験を乗り越えた花譜は一回り成長したようであった。

その後も花譜の躍進は続く。初のワンマンライブである「不可解」が開催されるかもしれないとなったのだ。方法はクラウドファンディング。私も当然のことながら参加をしたが、7万円コースは一瞬で終了し、何とか3万円コースを勝ち取ることができた。このクラウドファンディングはわずか83秒という記録で目標金額を達成し一時期界隈は騒然となった。こうして最初の「不可解」が開催されることとなる。その間 ”過去を喰らう”や映画「ホットギミック」の主題歌となった”夜が降りやむ前に”が発表され、ファーストEP「花と心臓」も発売されるなど盛り沢山であった(…よりが…)。

不可解

東京恵比寿にあるLIQUIDROOMで行われた花譜のファーストワンマンライブ「不可解」。当日はかなり暑かったと思う。私は19時開演(だったはず)にもかかわらず、午前9時頃には現地に到着していた。というのも、物販や場所の確認のために早めに来ていたのである。場所の確認を終えてからは周辺をぶらぶら散策したりドトールとかに入ったりして時間をつぶしていた。物販が開始される頃に会場へ向かうと、すでに大勢の人が列を作っていた。この時初めて、花譜を好きな人がたくさんいるんだと実感できた(とにかく列が本当にすごかった)。何とか欲しかったグッズをすべて買うことができ、再び流浪の旅へ。開場まで近くのマックやドトールで時間をつぶした。開場が近づいてくると、不可解Tシャツへと着替えて現地へと向かった。道中同じように不可解Tシャツを着ている人がたくさんいて何となく面白くなってしまった。


ライブハウス内に入ると目についたのはフラワースタンドである。AZKiのものはもちろん、観測者一同からのものもありすごいなぁっと思った(やればよかったかなと)。開演までの間、印象に残っているのはにじさんじ笹木咲の”命に嫌われている”の替え歌”笹木は嫌われている”である。これが流れた瞬間、会場で笑いが起きたのは言うまでもない。まさかだった…。

そして伝説の始まり。私はライブというもの自体が初めてであったのでどのような感じだろうと、ものすごくドキドキしていた。そして、もとからない語彙力が灰燼に帰すほどの圧倒的なパフォーマンスを見せつけられた。何が起きたんだと終わった後には思ったほどである。花譜のあの感情の乗った歌を生で聴いたら、心がぐちゃぐちゃになった。しかしそれは嫌なものではない。たとえるなら、嵐の後に虹がかかったようなとても心地の良い気持ちへとなったのである。”そして花になる”花譜自身を語った歌。これを生で聴けたのはまさに幸運であったと思う。あぁ、花譜も普通の女の子なんだ。ただの高校生なんだと。思わず泣いてしまった。この子が生み出す世界はどうしてこんなにも美しいのかと。そして、花譜の物語を最後まで見届けよう、観測し続けようと心から思ったのである。(ここだけの話、ライブ中にサイコー!!と叫んでいたのはおそらく私である)。


今回はここまで。近いうちに続きを書こうかなと思います。

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