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ある一人の少女が見せてくれる魔法のような物語


※これは私が観測した花譜の記録。拙い文章であることをご承知おきください。また、筆者は思い付きで書いていますので文章の整合性が取れていないこともあります。


2021年6月11日、12日。私達観測者はまた新たな事象を観測した。

不可解弐REBUILDING Q3。花譜の原点回帰となるこのライブで、私はこれまで花譜が歩んできたすべてを観測することができたと思う。

私は6列の31番というなかなかいい席で見ることができた。最初は近すぎないかとも思ったが、現地はそうでもなくむしろ全身で音を聴ける最高の位置だったと思う。始まる前は本当に緊張していた。Q1Q2はある程度どんなことをやるのか分かっていたから、心構えもできていたが、Q3はどうなるのかわからなかった。それも緊張の一因であろう。それを差し引いても久々のライブである(Q2も現地で見たが)。ワクワクドキドキが止まらないとはああいうことなのであろう。

ライブは花譜のポエトリーから始まった。実写映像と花譜が語る詩は会場を一瞬で魅了した。多分だけど、会場にいる人はみんなその世界に魅入られていたんではないかとおもう。タイトルが出てきたとき一瞬拍手のタイミングが遅れていたから相当のものだったろう(私も拍手を忘れ、周りがしだしたときに初めて気づいたほどである)。

そうして始まったライブだが、圧巻だった(いつも言っていることだが事実そうなってしまうから仕方ない)。すべては語りつくせない。青鴉黑とか金鶏とか「未観測」とか、初出のものもいろいろあったけど、これは実際に見ないと感動も伝わりにくいだろう。2年以上前から花譜を知っていて、応援している人からすれば感極まってしまうライブであったと思う。そして、やはり現地でのライブは良い。音が全身で感じられる。感情が直に伝わってくる。やっぱり花譜はすごい。

前半は盛り上がったり泣いたりととにかく忙しかった。そんなこともあり、10分間の休憩と言われたときは少し休めるとも思ったし、正直この後長くなるぞ、とワクワクもした。Pさんのnoteを読んだところ、この間に何かあったらしいが、それはいつか語ってくれるらしいので楽しみにしていよう。

後半戦。再び始まる花譜のポエトリー。そして、特殊歌唱用形態”金鶏”と盛り沢山であった。ラストスパートでは、「不可解」「未観測」「帰り路」「そして花になる」が歌われる。泣かせに来てるだろこれと本気で思った。なぜなら、2年前の不可解を思い出したからだ。あの時もラストは「不可解」「そして花になる」の順だったはずである。懐かしさと新しさを感じ、花譜の成長をものすごく感じられる演出であった(ものすごく叫びたかった)。そして終幕。

あぁ…なんて綺麗な光景なのだろう。なんて儚くて、力強い意志だろう。率直な感想である。思えば、花譜に出会った時もそう感じた。あの頃から花譜は成長し、もう高校3年生の受験生だ。目まぐるしく変わっていく世界の中で彼女はどんなことを思ってきたのだろう。どのようなことを考えこれからを生きていくのだろう。

ポエトリーリーディングではそんな彼女の気持ちがダイレクトに伝わってきた。彼女が考え、言葉に紡ぐこと。魔法のない世界で、彼女は言葉を紡ぐ。歌を歌う。それは、私の救いである。このどうしようもなく混沌とした世界で彼女は、彼女の思いを歌にして歌う。それが花譜だから。

ライブの熱は終了後も全く覚める気配はなかった。Q3は不可解の再現だとPさんは言っていた。それを直に感じ、非常に感慨深くなってしまう。あの時からもう2年。世界は大きく変わってしまった。それでも変わらないものもある。私は生来飽きっぽく、何かが長続きしない性格なのであると思う。それでも、花譜のことは2年以上たった今でもこんなにも熱を帯びて応援している。まさに魔法にかかったみたいに。なので今回のライブでは、唯一声を出せないのが辛かった。この情勢だから仕方ないが、なかなかにきついものである。次の機会、不可解参では声を出して目いっぱい花譜のことを応援できるように祈ろう。そして、いつか花譜の物語が終わりを迎える時まで、私はずっと応援し続けよう。今回のライブで改めてそう心に誓ったのである。



魔法のない世界で彼女は歌う。だから、怖がる必要なんてない。私は一人じゃない。彼女がこの世界を好きだというのなら、私もこの世界を好きになる努力をしよう。たとえ色のないつまらない世界になってしまったとしても、彼女の歌が響く限り、私は勇気を出して世界を見ることができると思うから。

私たちは彼女を愛している。彼女の歌を。彼女の歩む物語を。私たちは観測者。彼女の行く末をどこまでも観測していくのである。(終)





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