軍師への道/ドラゴンへの道/道を極める
「軍師への道」とは
勇ましい表現ですが、戦国時代の軍師は、現代で言う経営戦略を担う立場の人のことです。軍師は決して主君ではなく、戦時において戦略を立て、勝利へ導く筋道を主君に助言する立場のことから、現代で言えば、会社の経営戦略を立てたり助言したりする経営アドバイザーのことでしょうか。大手の会社では経営戦略室のような部署があったりしますが、中小企業や個人事業主にとってはそもそもそのような人材を確保することは難しく、税理士や社会保険労務士、経営コンサルタントなどの外部に委託するケースが多いでしょう。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」という小説があります。19歳の浪人時代に勉強そっちのけで読み耽りました。明治時代に四国松山から上京、海軍兵学校から日本海軍に入り、日露戦争において日本海海戦の作戦を一任されロシアのバルチック艦隊に対して完全勝利を収めた日本海軍の参謀、秋山真之という人物が主人公の1人です。私は、海軍兵学校へ入った後の彼の生き様に感銘を受け、大学時代から現在に至るまでその影響の余韻に浸っていると言っても過言ではありません。
その後読んだ「世に棲む日々」の吉田松陰も同様ですが、私が影響を受けた生き方とは、一つのこと(秋山の場合は海軍における戦略や戦術)に脇目も振らず没頭し、研究し、極めることでした。まさに「道を極める」だと思います。
ちなみにこの当時は司馬遼太郎だけでなく、三国志なども読んでおり、秋山真之や吉田松陰(正確には軍師として生きていたわけではないが)、大村益次郎(花神)、黒田官兵衛(播磨灘物語)、諸葛孔明、龐統、徐庶(以上、三国志)、張良(項羽と劉邦)などの軍師や参謀のような登場人物に憧れを抱いていました。そして、主役としての才能に乏しく、話術はイマイチ、容貌も冴えない、カリスマ性には程遠い自分にとっては、生きる道は軍師しかない、そう確信していました。
「ドラゴンへの道」とは
ブルースリーの映画に「ドラゴンへの道」という作品があります。小学生の頃に初めて見て、そのスピード感あふれる動きや強さ、振る舞いのカッコ良さに夢中になりました。
邦題をそのまま受け止めれば「ドラゴンになるための道」のようなニュアンスに取られるでしょう。しかし、原題は「THE WAY OF THE DRAGON」であり「THE WAY TO〜」ではない。意味としてはむしろ「ドラゴンの流儀」「ドラゴンのやり方」というようなニュアンスだったのではないかと思います。
ただ、私自身は長年「ドラゴンになるための道」と捉えてきたことから、テーマは「軍師への道」としました。「THE WAY TO THE GUNSHI」です。
「道を極める」とは
日本人の考え方として「道」という考えがあります。武道、柔道、空手道、茶道、弓道なで、「道」をつけることでそのジャンルを極めることをテーマにしている言葉だと思います。では私自身が目指す道は何なのか。上記から言えば「軍師道」なのでしょうか。ちょっとカッコ悪い表現ですが、まあそういうことだと思います。
信用金庫に25年間勤務してきました。主に地元の中小企業や個人事業主を取引先としてその経営のサポートを金融機関職員として従事してきたことになります。大学時代の恩師から「信用金庫こそ中小企業の力になれる仕事ができますよ」との助言を受け、25年間その信念をぶらさずに働いてきました。実際、その道のプロではあっても経営については知らない事の多い中小企業の社長さんたちや、これから事業を始めたい方々との関わりは大変有意義で充実した日々でした。それなりに経営相談じみた事はやってきたと思います。
ただ、年を重ねていくと出世をより強く意識するようになってきた自分に気づきました。子供じみた思いとは自覚しながらも、初心に戻る決意から思い切って退職しました。
大学時代に目指した軍師へ、今まさに機は熟したという思いです。
noteの運営にあたって
このnoteでは、自営業者や中小企業の経営者、起業家、士業を目指す方、さらには独立を目指すサラリーマン向けに、各分野のプロフェッショナルの視点から知識や情報を発信していくスタイルを取ろうと考えます。いずれはブログとも併用していく考えです。そして、さまざまな書物やネット情報を元に知識をまとめていく過程で、私自身「軍師」として成長し、その道を極めたいと考えます。
終わりに
私の人生は長くても残り30年位でしょうか。その中でも仕事を続けていくことができる日々はさらに短いでしょう。目指す道は険しく長い坂道です。
不撓不屈!
明るく!楽しく!元気よく!
若い頃からの志を、今成し遂げたいと思っています。
みなさん、よろしくおねがいします。