明日は我が身、やで
某声優がTwitterの裏アカウントにて同業者の悪口等を吐いていた疑惑が浮上したそうだ。まだ本人と確定している訳ではなさそうだし、特段その方のファンって訳でもないのでこの騒動に対してあーだこーだ言及するつもりはない。
が、それはそれとして今回の件で少し思ったことがある。
例えば声優に限らず有名人や芸能人が陰で悪口を言っていたとか不倫していた事実があったとして、その時ファンの人が「今後干されてお目にかかれる機会がなくなってしまうかもしれない」という不安を抱えてしまうのは共感出来るんだが、「そんな人とは思わなかった」みたいな意見に対しては違和感を感じてしまう。
こういう時「じゃあお前の推しがそういう事したらどう思うよ」と述べてくる人がいるが、別に私としてはそういう事があってもおかしくはないだろうと思う。だって人間なんだぜ?
人はいつ狂うか分からない。
普段は平静を装ってても、心の中で鬱屈とした感情が蓄積されているのかもしれないし、急に当人にとって正気を失うほどの出来事に直面してしまうかもしれない。
誰だって他者に対して文句や悪口を言いたい時はあるだろうし、魔が差して既婚者なのに別の人間と関係を持ってしまうこともあるかもしれない。
その考えが前提にあるので、いざ何か問題が起きた時に「そういう人とは思わなかった」と期待外れな気持ちになるのはあまりにも身勝手じゃないか?
だから私は私の推しが世間的に良くないとされている行為をしてしまっても、それを受け入れようと思っている。もちろん、やってしまった事自体を肯定するつもりはない。然るべき処置は受けなければならない筈だ。
(まぁ結婚報告とかだったら別の観点でショックを感じることはあるけど、それも受け入れる覚悟でいる)
普段から前もって「私は絶対に悪口を言いません」「私は絶対に不倫なんかしません」と公言しているならまだ理解できる。口約束みたいなものであろうが「貴方の期待を背負います」と宣言するのと同じだからだ。
その上で何か問題が起きたのなら、裏切られた気持ちになるのも当然だろう。
だが多くの芸能人とかはそう公言する事はないし、芸能人じゃない人も別にそんな宣言を大々的にする事はないだろう。
大体の人は暗黙で「一般的に悪口や不倫は良くない行為でしないのが当たり前」と、なんとなく理解していると思うから。
けどする人はする。それは誰しもに起こり得る。
そんな可能性を度外視して、妄信的になってしまうのはとても危ういことだと思う。そういう心理を逆手にとって甘言で人を釣ろうとする詐欺師が蔓延っているのも事実としてあるし。
私だって人生がどうにもならなくなった時に理性を失わず真っ当に生きていけるなんて自信はない。下手したらバットマンのジョーカーみたいになる可能性だって充分にある。
「自分はそんな風にならない」「自分の推しに限ってそんな事はしない」という考えは何にも根拠がないんだから、「明日は我が身」と思って生きていたいね。自分を含めて適度に期待をしない方が柔軟に動けそうだ。
おわり。
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