織田信長が安土山で盛大な相撲大会を催した話
いまはむかし、織田信長が安土山で相撲大会を開いたことがあった。参加力士は近江・京都から千五百人ほど集まり、これまでにない盛大な規模で行われた。配下の武将たちも、我こそはという力士を集め、互いに戦わせた。相撲大会は辰の刻(午前八時前後)から酉の刻(午後六時前後)まで行われ、朝から晩まで白熱の模様を呈した。
5人抜きや3人抜きなど、派手に活躍して存在をおおいに印象付ける力士も少なくなかった。この大会を機に信長の目に留まり、側に召し抱えられたものは十四名に上った。同時に、金銀飾り