新聞は大東亜戦争開戦をどう伝えたか
昭和16年12月9日の朝日新聞夕刊は、前日に西太平洋、グアム、フィリピン、マレー半島で戦端が開かれた大東亜戦争の特報記事で埋め尽くさた。
12月8未明にはじまった大東亜戦争の、開戦劈頭の戦況を伝えるニュース。それらとともに、『宣戦の大詔渙発さる』との大見出しで、昭和天皇の詔書(米英に対する宣戦布告の詔勅)が全文、掲載された。
「朕ここに米国および英国に対し、宣戦布告す」からはじまり、日本が開戦に踏み切った理由、大日本帝国の戦いを妨害してきた米英勢力の理不尽に対する義憤の念