【大東亜戦争開戦前夜】日米交渉4|運命のハルノート
日米が互いに目指してきた平和への道は、ついに晴れずして暗雲のまま閉ざされることに。11月26日に米国務長官コーデル・ハルが手渡した対日提案「ハルノート」は、独立国家としての日本の未来を打ち砕くものであり、近代国家としての歩みを全否定する絶望のしるしであった。
ハルノートの内容太平洋秩序の安定化を目指して開始された日米交渉は、約8カ月続けられた。
政府要人や公人、私人問わず、さまざまな人物がこの重要課題に取り組み、双方の思惑と狙いが絡み合う中で交渉は積み重ねられてきた。しか