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コラム・住職の方丈記20 ~ しば漬け 2023.4.18

いつもお世話になっている京都のお寺さんから、先日「しば漬け」をいただきました。
 
ありがたいことに毎年頂戴するのですが、さすが京都のしば漬け、上品な風味でいつも美味しくいただいています。
  
寺で生まれ育ったわりには、実はそれほど漬け物好きではないのですが、子供の頃から唯一好きだったのがしば漬けでした。
 
さっぱりした酸味とほどよい塩気、シソの風味と鮮やかな赤紫色。見てよし、嗅いでよし、味わってよし。

炊きたてのご飯と一緒にいただくのを想像しただけで…〇
 
そんなしば漬けの歴史や由来を調べてみると、農林水産省のHPに次のような解説がありました。
 

 
「しば漬け」は、京都大原の名刹・三千院の僧侶、聖応大師が発案したとされている。名前の由来は、高倉帝の皇后、建礼門院にあると伝わる。
大原の寂光院に閑居していた建礼門院に、地元民がしそを使った漬物を献上したところ、その味にたいそう喜んだという。
そして、あざやかな紫色にちなんで「紫葉漬け(むらさきはづけ)」と名付けた。

 
   
しば漬けは聖応大師が考案したとのことですが、そういえば、たくあん漬けは、江戸時代の沢庵(たくあん)和尚が考案したとの説も。
 
昔のお坊さんはつけ物文化の発展にも寄与していたのですね。


追記:
たくあん漬けと沢庵和尚のお話はこちら。
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