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e-Racingプロジェクトがついにお目見え

10月15日(土)、16日(日)の2日間、岡山国際サーキットで開催されたスーパー耐久レースの併催イベントの一部として、岡山県津山市にあるPLATPORTという施設で、レーシングシミュレーターの実証実験を行いました。
テクノツールが進めているe-Racingプロジェクトがトヨタ・モビリティ基金様が主催するアイデアコンテスト「Mobility for ALL」の一次審査を通過し、次の審査へ進むために行われたものです。

広くてきれいで駐車場もいっぱいでバリアフリー。すばらしい会場でした!!

入力をなんとかすればレースに参戦できる!

当日は脊髄損傷、神経難病、脳性麻痺などによりハンドルやフットペダルの操作が困難な人たち、いまの技術では運転するチャンスがない人たちが、世界中のトップレーサ―も使う超本格的なシミュレーターソフト「iRacing」に多様な入力方法で挑みました。走るコースはもちろん、耐久レースと同じ岡山国際サーキットです。


持ち手をカスタムしたUltra Joystick1本でハンドル、アクセル、ブレーキを操作
テクノツールの広報・ホッシーはあごも使って

本来なら何時間もかけたいような入力デバイスのフィッティングを10~20分程度で済ませる必要があったので、完璧な入力環境をつくれたわけではありませんが、肘やあご、手のひらなどを使ってスリリングなサーキット走行を楽しんでもらうことができました。

広報・ホッシーもそうですが、運転すらしたことのない人たちがいきなりサーキットで200kmとか出せるわけです。皆さんの真剣な表情、終了後の「楽しかった!」という笑顔が印象的でした。私たちとしても、入力デバイスの進化とフィッティング、トレーニングに十分な時間をかけることができれば、それなりのタイムで走れるようになるという手ごたえを感じました。

入力インターフェースや条件を工夫することで、様々な機会にアクセスできる。社会参加のチャンスが広がる。体験者、見学者、審査員の方々にも、そう感じてもらえたのではないかと思います。

パラアスリートの廣道さんや木山さん、「現代のもののけ姫」こと渋谷真子さん、審査員として来られたバリバラの玉木さんなど、豪華な面々にも体験してもらい、その活用方法について議論することができました。

廣道さん、木山さん、長屋さんとシミュレーターやeスポーツの活用について議論

F1で岡山国際サーキットを疾走する長屋さん

16日には某メディアの取材が入り、長屋さんのデモンストレーションを撮影していました。かつてのホームコースである岡山国際サーキットということで、当時の感覚を思い出しながら走っていたそうですが、素人の自分が後ろから見ていても「慣れた走りだなー」とわかる迷いのないドライビングでした。いやホントに。

最終審査を経て次のステップへ

今回の実証実験は、11月に最終審査を控えています。ここを通過してより多くの人たちに、さらに進化したシミュレーター体験をお届けすることを目指します。もし通過できなかったら…その時考えます。

スペシャルサンクス

この実証実験は多くの方々のお力添えで実現しました。次のステップでもぜひご一緒したいスペシャリストの皆様をご紹介!

長屋宏和
もともとは長屋さんと始めた小さなプロジェクトでしたが、開始前から「自分だけでなく色々な人たちにレースを楽しんで欲しい」とおっしゃっていました。ようやくその一歩が踏み出せました!

株式会社ゼンカイレーシング
レーシングシミュレーターはド素人の私たち。林社長、エンジニアの兒島さんをはじめ、ゼンカイレーシングの皆様抜きには実行不可能なイベントでした。

株式会社シアン
PLATPORTのイベント全体を取り仕切ってくれたのは、ドローン・アクセシビリティ・プロジェクトでもご一緒しているシアンさんでした。別々に応募して採択され、実証実験の対象者が重なるので会場も一緒にさせてもらいました。おかげで楽しい時間を過ごせました。

橋本義肢製作株式会社
MOMOや入力デバイスの販売店として、ふだんからお世話になっている橋本義肢の石原さんが、集客やデバイスのフィッティングを手伝ってくれました。おかげで実証実験として十分な人数に体験していただくことができました。

ePARA
同じくMobility for ALLに採択されたePARAさん。別会場にも関わらず、鳥越さん、長野さんという2名のメンバーが被験者として駆けつけてくれました。ありがとうございました!


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