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書評:地球温暖化「CO2犯人説」は世紀の大ウソ 丸山茂徳+戎崎俊一+川島博之+デビッド・アーチボルドほか 宝島社

地球温暖化はうそ!?
この本の構成は、地球温暖化の本当の原因;温暖化は異常気象の親玉でも、悪者ではなくむしろ人類に恩恵を与える;国連環境パネルは嘘だらけ;寒冷化によって異常気象が引き起こされる;環境問題でやばいのは他にある!;これからの問題
 学校教育で散々啓蒙された環境問題。中でも地球温暖化は、co2が原因だと理科でも社会でも習った。co2は温室効果ガスとされ、地表からの熱を宇宙に放出されるのを妨げるらしい。たしかにこの理論だと、太陽から地球に降り注ぐ熱は跳ね返されず、地球からの熱は跳ね返されるという謎はある。この本では、co2が地球の温暖化の因子であるという説は完全に否定されている。地球の温度に関係するのは、雲の量。気温と雲の量は反比例し(雲は発泡スチロール的な役割をして、太陽からの熱を遮断する)、雲の量は宇宙線量に比例する(宇宙線が増えると雲の素である凝結核が生じるらしい)、宇宙線量は太陽活動の活発さに反比例ふる(太陽が活発になると、太陽フレアで宇宙線量は地球にあまり注がなくなる)。これがいちばん地球の温度変化に寄与するそうだ。さらに、太陽活動は最近弱まっており、寒冷化が心配される。温暖化は悪者ではなく、むしろ増え続ける人類に食糧を供給してくれている。これはなんでだか忘れたが、国連は嘘をついている。国連は、地球の気温が過去も一定であるとしているが、地球史的に見れば地球の温度は規則的に変化している。寒冷化が原因で偏西風が南下して(多分)異常気象が起こるようである。本当の環境問題は、レーチェルカーソンが言うように化学汚染であるらしい。

この本を読んで単純に思ったこと
・最初の方のグラフ(国連が誤ったグラフの読み取りをしている?)の読み方がわからん!
・1章の2番目の文章、難しい。地学がわかってないとわからん。
・結局丸山さんは自然科学的な脅威より、社会的な脅威の方が大きいと感じてるみたい。 
・丸山さんの言ってた第三次世界大戦に至る根拠が弱い。現代史で、散々世界大戦に至りそうな場面があるのに起こらないってことは相当な何かがないと起こらないと思います。

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