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鎖帷子【詩】

最初は
文字通りの
裸一貫で
オギャア

それから
しばらく
何の
しがらみもなく
自由奔放

いつからだろう
身に纏い出した
鎖帷子 透明の
身を護る手段として
この体
雁字搦めに
縛り上げ

この身
守るつもりで
身に付けたはずなのに
鎖の重みに耐えかね
ただ身動き
取れなくなってる
だけだということにも
気づかぬまま
一歩踏み出す
気概も気力も
雲散霧消

自由でいるためには
飛び出すためには
思い切って
この着込んだもの
脱がなきゃならん
というのに

その勇気さえ
出ぬままで
そのうち
鎖帷子ごと
ドロンパ

忍者のように

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