「彷徨える恍惚」サルヴァドール・ダリ「聖アントニウスの誘惑」より【詩】
幻視の砂漠
果てしなき流れの果てから
やってきたこの一団は
彷徨える恍惚
熱風吹き荒ぶこの不毛の大地に
聖なる刻印
刻みつつ
ただひたすらに
彷徨い歩く
神の御国は何処かと
涎たらし
眼血走らせ
空中の楽園は
すぐそこだというのに
彷徨い歩き続ける
その恍惚ぶりは
足下の信徒が捧げる祈りさえ
貪欲にむさぼり
いつまでも
飽きることを知らない
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