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俳句 自由律俳句 短歌

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#ダップー

自由律俳句 黒い仔犬3

自由律俳句 黒い仔犬3

玄関で二足歩行のお出迎え

お前は「捕まった宇宙人」か

手つなぎで仲良く歩く廊下かな

「おはよう」を合図に噛む

甘噛みと言うほどには甘くない

「おはよう」だ「噛んでいいよ」じゃない

噛みながら上目遣いのギョロ眼かな

投げてほしいけど渡したくはない 揺れる犬心

投げたふり 見込みでダッシュ!何処行った?

引っ手繰る!咥えて走るよ!追っかけて!

自由律俳句 黒い仔犬

自由律俳句 黒い仔犬

黒い仔犬 店では天使

仔犬 迎えて三日でゴジラ

毎日何かが破壊されていく

ゴジラが 無邪気に振る尻尾 俺の靴が

ゴジラが 無邪気に振る尻尾 俺のベルトが

ゴジラが 無邪気に振る尻尾 俺の手帳が

ゴジラが 無邪気に振る尻尾 俺の鞄が

ゴジラが 無邪気に振る尻尾 俺のワイシャツが

何故噛む 答えは揺れる尻尾の彼方に

尻尾を噛んでくるくる回る バターになれ

噛む時の眼つきがゴジラ

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自由律俳句 黒い仔犬2

自由律俳句 黒い仔犬2

ライオンキングされると放す犬

噛みたいんじゃないんだ 追いかけてほしいんだ

噛みたいのもあるんだ

どっちかというと噛みたいんだ