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君の名は

以前も書きましたが、「バモス」の名前の由来はHONDAが以前製造していたワンボックスカー「VAMOS」です。保護犬として引き取られたときに、兄弟犬それぞれ、車の名前をつけてもらったうちの一頭です。

また「バモス」というのは、スペイン語で「Let’s go!」という意味だそうで、英語圏でもスラング的に「OK!バモス(さあ、いこう!)」という風に使われるらしいです。バモさん、ええ名前をつけてもらったなぁ。

名前。
僕の行っている犬猫愛護会わんぱーくというボランティア団体でもそうですし、他の動物愛護団体やボランティアさんが預かっている保護犬、保護猫でも、引き取られるときにつけられた名前がそれぞれついています。その名前は施設やボランティアさんが預かっている間の仮の名で、里親さんの家族に迎えられる時に、里親さんが自分で考えた名前に変えられることも多いです。この里親さんからの愛情を込めた「名前」というのは、その犬や猫にとって一生涯で最高の贈り物だと思います。名前を呼ばれて美味しいごはんをもらえる。名前を呼ばれて優しく頭を撫でられる。名前をよばれて楽しいおもちゃ遊びをしてくれる。人と暮らし、人に愛されることが最高の喜びである犬や猫にとって、この「名前」というのは、この世で一番幸せをもたらす響きであり、いちばん嬉しいコマンドであると言えると思います。

保護ボランティアは、彼らを保護している間、不自由なく暮らせるように、体質や健康状態にあったフードを食べさせ、体調が悪ければ医療を受けさせ、ストレスがたまらないよう運動したり遊んだり、ボランティア時間の許す限りのお世話をしています。だけど、僕たちが唯一与えてあげられないものがあります。それが、生涯を全うするまで呼ばれるほんとうの「名前」です。

思い返せば、僕がバモスを引き取ることを決心した時というのは、彼にふさわしいと思う「名前」を思いついた時でした。彼のことを思い、彼との楽しい暮らしを想像し、この「名前」なら彼の一生がより素晴らしいものになると確信した時、バモスをうちの家族に引き取ることを決心しました。

って、あれ?
バモスはバモスのままじゃない?

そうなんです、僕の頭の中では、別の名前があったんですが、受け入れ準備をしている数日間、うちに来るまでの間に、いままで「バモス」としてたくさんの人に愛されてきた「バモス」。これからも変わらず愛してもらうためには、やっぱり「バモス」は「バモス」が一番だと思って、考えていた名前は封印することとしました。そして今では、やっぱり「バモス」が最高の名前だなと思っています。

保護犬、保護猫を家族に迎えるきっかけとして その子の名前を思いついたら。っていうのはどうですか?

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