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ビロードの悪魔

TIME FOR LOVE
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「ビロードの悪魔」
    詞・曲/冴沢鐘己

ため息がほら 広い広い空の淵へ落ちる
うつむけばもう 暗い暗い影で闇が笑う
 優しいのは 君がきっと僕のことを知らないせい
 つらい傷の手触りだけ 記憶の棘に変わる
悪魔のような 君の笑顔が今欲しい

テーブルの上 鳴りもしない電話に手をのせて
希望と呼べる 深い深い夢の底を覗く
 冷たいのは 僕がきっと君を壊してしまうせい
 つらい傷の手触りだけ 柔らかく突き刺さる
天使の空を ビリビリと破いて
悪魔のような 君の笑顔がただ欲しい ああ

ため息がほら 広い広い空の淵へ落ちる
いつだってほら 愛や夢は深い闇の向こう
 優しいのは 君がきっと僕のことを知らないせい
 つらい傷の手触りだけ 記憶の棘に変わる
天使の空を ビリビリと破いて
悪魔のような 君の笑顔がただ欲しい
悪魔のような 君の笑顔がただ欲しい ああ

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TIME FOR LOVE
1st.アルバム「心地よく秘密めいた場所」収録
Vo&G:冴沢鐘己 尺八:伴英将 Perc:金狼
https://www.amazon.co.jp/dp/B00CSH1GIS/

世の中には“実ってはいけない恋”というのがあって、行くも戻るも袋小路。
このダークだが甘いメロディーができて、「ビロードの悪魔」というタイトルに決めた時、テーマはそれしかないと思った。

誰にもうちあげず、誰とも共有しない、どろどろと渦巻く切ない情念。
全盛期のジュリーなら、完璧に表現してくれるんだろうなあと思う。

「ビロードの悪魔」というタイトルは、J.D.カーの長編からの借用。内容はまったく無関係。ビロードって言葉ももう使わないよね。

ロックやポップスで尺八の音を違和感なく(和楽器という枠組みではなく)使うのはとても難しいんだけど、この曲は稀有なほどの成功例。もう他の楽器では置き換えられないな。

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