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【私の推し漫画】リーマンミーツホスト

昨年から推している漫画「リーマンミーツホスト」、略すと「リーホス」。

男性アイドルを眺めることが趣味のサラリーマン・片山秀一が歌舞伎町のホスト・月城悠に出会い、お互いの日常が少しずつ変わっていく。
秀一さんが新しい「推し」を見つけて新しい目線で、時に悩みながらも、新しい世界を自分なりに楽しむ姿には等身大の親しみを覚えます。

メインは男性2人でも、女性キャラクターたちも魅力的。
2巻では秀一さんが指導を担当することになったパワフルな新人ちゃんとのやり取りが、物語や登場人物をより生き生きさせるような展開に。

月城さんも徐々に打ち解けていき、ホストという夜の煌びやかな職業(※イメージ)を感じさせないような素の表情や会話を見せてくれます。
日中に買い物袋をぶら下げて歩いている姿は何だか微笑ましい。
2巻には皆の日常が垣間見える描き下ろし4コマ漫画もあるので、普段webやアプリから読んでいる方も必見。

恋愛主体のテーマやBLが苦手で、歌舞伎町のホストクラブという世界に壁を感じてしまう自分でも入り込めたのは、温かみを感じる絵とストーリーとキャラクターが生きる世界に魅力を感じたから。
そして感情の種類や性別差をあまり深く掘り下げないところ。
心地よい「友情」感に浸れます。
あと個人的にこの作品でかなり推したいポイントは…
笑えるシーンは声を出して笑ってしまうところ。
(特に秀一さんのオタク部分はあるあるが多くて)
加えて新宿が身近な自分にとっては急に聖地が増えました。
見慣れた場所で彼らが過ごしているのは嬉しいですね。

達観したわけでもなく、大きな夢を抱くわけでもない。
キラキラでもドロドロでもない、すぐ身近にありそうな日々。
不器用で不格好なときもあるけれど、自分の毎日にひたむきな大人たちの姿が愛おしく見える。
現実のシビアな面も見せつつ救いもある、絶妙なバランス感。
眩しすぎず暗すぎず…の世界にほっとします。

性別・年齢・趣向を問わずたくさんの方に触れていただきたい作品。
2巻も発売したばかりで、web連載も大きな盛り上がりの場面。読むなら今です。

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