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藤井風『LASA』私なりの解釈。リリパ英語訳も参考に

LASAを聴いて、自分なりに受け取ったものをちゃんと残しておきたいと思い、書いています。

まつり

藤井風「まつり」first impression~誰しもを大きな愛で肯定する歌

へでもねーよ (LASA edit)

なんてアーバンな仕上がり。オリジナルが里庄町の風さんテイストだとしたら、LASA editは表参道が通学路だったヤッフルさん風味だ。
Ah~Ah~Ah~Ah~というコーラスが気持ちよすぎて、背中に羽が生えてきそう。

やば。

何かがほしくて与えるのは愛じゃないし、どこかにあると探し続けているものは、そこにはないよ。心の内側を探して」と、すべてわかっているもう1人の自分に言われているイメージが浮かんだ。
何度も祈って、でも自分自身を傷つけて、また裏切って。
それでも「見捨てたりしない。望むだけここにいるから」ともう1人の自分が寄り添う。風さんの書く歌詞は、必ず救いがあるのがいいな。

音符がバラバラにほどけていくようなアウトロが耳に残った。天使のような自分と悪魔のような自分が、まだ調和していないことを表しているよう。
そのあとのため息のような、深呼吸のような息遣いも気になる。『キリがないから』の「フッ」を残したのに続く、ヤッフルさんの妙技かな。

ガーデン

“ガーデン”はきっと内なる心のこと。本当の自分がいる大切な場所のことなのだろう。
その場所にいる自分は、素敵な温度や出会い、綺麗な時間だけを望んでいるけれど、季節が巡る中で花は枯れ、別れがあり、失くすことも経験する。
それでも大切にしたい、本当の自分の気持ちを。
花に水を与え続けるように、大切に守っていきたい。
与えた愛はいずれ戻ってきて、庭はたくさんの花でいっぱいになるだろう。その素敵な場所で、大きなものに委ねて生きていけばいい。

This song is chill, but has spiritual meaning.
I hope this will lift up your spirits.
チルいけどスピリチュアルな意味もある曲。
みんなの魂が引き上げられたらいいな。
LASAリリパより

damn

これ好き~~!!!ライブで最高に盛り上がっちゃうやつだ!

自嘲のような自戒のような歌詞で始まる。リリパで歌ってくれたように、途中『帰ろう』と『きらり』と『燃えよ』の歌詞を持ってきて「そういってたのに、できてなくね?」と言う。技ありだ。

だんだん遠くなった“あなた”はきっと“幸せ”のこと。
捉われて執着して、望んでいた幸せが遠ざかってしまったのは全部自分のせい。
でもまだまだこれから。いつか絶対、幸せになったる。自分を愛して、完璧に守られた場所で幸せでい続けるぜ」と、最後には超前向きに。元気出るな!

ロンリーラプソディ

リリパで「孤独に寄り添いたいと思って作った曲」と言っていた風さん。
わしは、誕生日を孤独に過ごしとる人に寄り添いたいんよ」と話したという、誕生日頃に作っていたのかも。(byずっずだいありー)

孤独に沈みそうな人にそっと気付かせる。孤独なんて、頭のなかで作り出したものでしかないってことを。
みんな同じ星の下で、同じ空気を吸って生きているでしょ。
さあ、深呼吸しようよ。
僕は君。何も違いはないんだ。
孤独の歌は、もう歌わなくていいんだよ。

This is for the lonely people like me.
We are all alone.
But at the same time, we are all one.
This is what this Lonely Rhapsody is all about.
ロンリーラプソディは孤独な人たちへの曲。ワシみたいにな。
ワシらはみんな一人。
でも同時に、ワシらはみんな一つなんよ。
それがこのロンリーラプソディってこと。
LASAリリパより

それでは、

荒野から、愛と豊かさに向かって歩き出そうとしている瞬間を切り取った、美しい曲。
向かうのは、愛が手を広げて待っていてくれる場所。元いた場所。
通る道は違っていても、誰もが到達できる場所。
それでは、お先に」と言われているようで、なんだか胸が苦しくなる。
でもきっと、天に帰る瞬間なのではなく、愛と豊かさに、幸せな生き方に気づいた瞬間なのだと思う。
みんながそう生きられますように」という、風さんの願いが込められているように感じてしまう。

I got this song from heaven on a cold starry night.
I'm happy to share this sparkling inspirations with you all.
星が輝く寒い夜に、天から降ってきた曲。
みんなにこのきらめくようなインスピレーションをシェアできるのがうれしい。
LASAリリパより

“青春病”

タイトルに“ ”が付いているのは、曲の最初と最後の教室のざわめきをカットしているからだそう。(LASAリリパより)
そうしたことで、つながりがLASAの雰囲気にぴったりに。大正解!

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さあ、今夜も聴きますよ。みなさんも、すてきなLASA Timeを。

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