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シリーズ北海道1.旭川①日常

北海道の旭川市で2か月のあいだ知り合いのホテルのお手伝いをすることになった。
ホテルの食事や清掃の仕事をしながらとはいえ、自由時間がたくさんあるので、丸一日の休日以外もいろんなところに行って楽しんだので、それについて書いていきたいと思う。
なにより北海道は、生まれ育った大阪と気候も違えば町の雰囲気も違う。わたしが過ごした旭川での日常のなかで感じたことや面白かったことを記す。

まず、思っていたよりも暑かった。誘われ文句として、「避暑においでよ」と言われて行ったところもあるのだが、避暑にはならなかった。そりゃあ大阪よりは気温は低かったが、今年(2023年)は北海道も暑く、連日30度を越え、地球温暖化の影響を感じずにはいられなかった。世界的に今年は暑かった。北海道も例外ではない。
とはいえ、大阪の暑さと違うのは、朝晩は冷え込むこと。寒いほどではないが涼しく、気持ちの良い気温になる。熱帯夜にならないというだけでも、北海道で夏を過ごす価値はある。
あと、土の中までは温まっていないからか、トンネル内がめちゃくちゃ寒い。バイクで移動していたので余計に感じる。涼しいどころではなく、長いトンネルは歯ががたがた震えるほど寒かった。ちなみに夏の関西のトンネルは、風が生暖かく、全く涼しくない。

旭川は近くに大雪山があり、最高峰・旭岳や黒岳への登山のアクセスが良い。車で1時間弱でロープウェイ乗り場に行くことができる。
今後の記事で詳しく書く予定。
また、大雪山は火山であるため、層雲峡や天人峡と呼ばれる場所には柱状節理でできた景観の美しい場所があり、見事な滝も楽しめる。

そして、温泉がたくさんある。
十勝岳の方には、「北の国から」で有名になったという混浴の露天風呂があり、無料で勝手に入って良い。きれいに管理されていたし良かったのだが、混浴ゆえにくつろげるという感じではない。わたしを含め女性は数人いて、水着を着たり、ハーフパンツで足をつけたりしていた。おじさんやおじいさんたちは全裸。お父さん以外の性器なんて、なかなかみることないぜ。
混浴という文化が今の時代の日本に適応しているとは言い難く感じたが、かつての日本の文化的には混浴は当たり前だったわけなので、当時の考え方を知りたいし、知ることで今のわたしたちに活かすことができるのではないか、などと考える。まだ漠然としていて具体的にどう活かせるかはわからないが、例えば異性の身体的差異を小さいときから当たり前に知っている方が、様々な違いを受け入れることができるのではないか、とか。

さらに、旭川の近郊には、美瑛、富良野といった景観美で有名な町があり、サイクリングやドライブを楽しむことができる。わたしは天気の良い日にバイクツーリングに行き、腕がこげた。ちゃんと長袖着てくれ。
この辺のバイクツーリングについても別に記事を書く予定。

旭川から1時間半ほど西に車を走らせると海に行くこともできる。日本海に面する留萌(るもい)や小平(おびら)に海水浴場があることを知り、まさか北海道で海水浴ができるとは思いつかなかったので、急遽水着を家族に発送してもらい、泳ぎに行った。
急に深くなるのか、めちゃくちゃ海水浴ができる範囲が狭くて驚いた。足がつくところでもう網が張られていて、奥に行くことができない。心配性な海水浴場だ。
これも詳しくは別記事にて書く。

たまに銭湯に行った。銭湯ってそのまちの深いところを知れる気がして、旅先で銭湯に行けるとなんだか嬉しい。
旭川には銭湯が結構あって、わたしは2つしか行かなかったが、どちらも良かった。大黒湯とみつわ湯、どちらも昔ながらの銭湯で、備品はないので持参しないといけない。みつわ湯はタイル張りで洗い場の作りも可愛くて気に入った。PayPayで支払えるのも良い。

また、北海道は本州とは違う独特の風習があったりするが、旭川に来て初めて知ったのが、「ちゃんこちゃんこ」だ。夏祭りの子ども向けの盆踊りで、ちょうど夏に行ったのでみることができた。

公園が盆踊り会場。

盆踊りは地域によって差異があるものだが、盆踊り会場の公園自体広く、櫓が低くても電飾を横に広げて十分な広さがあるのが北海道ならではだなぁと思った。
上手なお母さんをみつけて、その人の踊りをみながら一周分頑張って一緒に踊ってきた。そんなに難しくないが、一周分で結構疲れた。盆踊りに限らずだが、みるだけじゃなくてやった方が解像度があがるのでおすすめ。まぁ、わたしはやりたがりなのでやっているだけなのだが。

北海道の寺社の歴史は新しく、きれいで彩色がしっかりある建物が多い。となると振興宗教感がどうしてもあり、なんだか怪しい雰囲気だった。
北海道民といえば開拓民、ということで開拓の無事を祈願する寺社をよくみかける。旭川にいたのだから、北海道護国神社にいけば良かった。
常盤公園という市役所の隣にある大きな公園でやっていた夏祭りも冷やかしに行ったところ、上川神社頓宮があり、神輿を担いでまわっていたようだがちょうど終わったところだった。頓宮とは、仮の宮で祭りのときに泊まる場所とのこと。あれ、じゃあわたしが見たのは泊まりに来ていたところなのか。

もしかしたらなにかあるかもと粘ったが、何事もなく終わった。みんなで神殿でお参りした。

神輿の出発地点である上川神社は旭川市の南の方にあるのだが、行かなかった。近すぎると意外と行かずに終わってしまうものだ。

散歩は毎日するようにしていて、牛朱別川沿いを歩いていた。

川の名前はアイヌ語由来。
旭橋。ここで牛朱別川は石狩川と合流する。


さらに、北海道の本州と違う文化のひとつに「食」がある。
とうもろこしをとうきびと呼ぶことは知っていたが、北海道の人がこんなにとうきび大好きだとは知らなかった。手に入れやすいこともあるのだろうが、とうきびの収穫の時期になると朝取りとうきびを手に入れ、すぐに湯がいていた。すぐ湯がくのが美味しい食べ方のポイントだそうだ。

大学生のときに北海道出身の子がいて、なにかの拍子に北海道の赤飯は甘納豆で作るということを知った。小豆で炊くことで米に色がついて赤くなるから赤飯というのに、甘納豆で作ったら赤くならないじゃないか。その問題には着色料を入れて解決する、との返答に、な、なぜそんな妙なことを…???と北海道の不思議さが理解しがたかった。この不可解さは、食べることでしか解消されないと思い、あれからずっと食べてみたいと願っていた。
そしてようやく甘納豆赤飯をいただく機会に巡りあった。

甘納豆赤飯。

うん、美味しい!!!
甘いのでおやつ感覚ではあるが、美味しかった。
北海道の甘納豆赤飯の存在を知ってから十数年。教えてくれた友人に伝えたい。甘くて美味しいね。
セイコーマートには、小豆と甘納豆の2パターンの赤飯のおにぎりが販売されているそうだ。

あとは、本当に変な食べ物ばかりなのだが、同僚が面白がって買ってきてはわたしに食べさせてくれたので紹介しておく。
・ようかんパン

ようかんパン

ようかんがコーティングされている菓子パン。チョコだと暑いところでとけてしまうが、ようかんなら大丈夫。そんな菓子パンがなぜ北海道のものなんだ。
中のクリームも甘いし、ようかんも甘い。ロバパンという北海道の製菓パンの会社が出している。

・中華饅頭

中華饅頭

わたしの知っている中華まんじゃないうえに、わたしの知ってる別の和菓子と一緒じゃないか。これ、若鮎やん。激甘でした。しかもでかくて食べきるのに苦労した。

・コアップ ガラナ/リボン ナポリン/PALM/なると巻

コアップ ガラナ/リボン ナポリン/PALM/なると巻

たくさんあったので、写真はまとめて撮っちゃった。
ガラナは北海道の飲料物として有名だが、ラベルの情報をみてみると北海道産を使用していて、こだわりがあって良かった。味も好き。
ナポリンは、パッケージからレトロ可愛い。薬っぽい感じが好きな人は好きだと思う。わたしは結構好き。
パルムは、北海道のコンビニ・セイコーマートの自社商品。ビールまで作ってるのか。飲みやすくて地元愛が強ければ買うかな。安いし。でも北海道にはサッポロクラッシックという名ビールがあるので、わたしはこちらでいきます。

ゴールデンカムイコラボパッケージで嬉しい。

なると巻も、わけがわからんのだが、色にバリエーションがあり、その中でも中が緑のぐるぐるで、周りがピングというどぎついこいつが変わっている。が、道民はなるとはこんなもんだと思っているというギャップ。

他にも北海道あるあるがありそうだが、今思いつかないので、思いついたときに追記していくことにする。
次は引き続き旭川市の、博物館について特化して書きます。

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