見出し画像

はじめて献血行ってきたレポ。

このあいだ、はじめて献血に行ってきた。
前からずっと行ってみたかったのだが、怖くてなかなか行けなかったのだ。
注射すら嫌いなのに、血を抜くとか気持ち悪い。
なのになんで献血してみたかったのかというと、単純に人のためになるからです。血を抜きたくて抜く我が妹のような変態ではないことをまずお断りしておく。

自分が苦手なことを人のためなら頑張れる人でありたい。でも怖い。でもやってみたい。ずっと思い続けて、体重も50㌔を余裕で上回るようになったので、もう言い訳もできねえな、と、遂に行ってきました。

大阪には献血ルームがたくさんあるので、1番家から近いところにしようと思っていたが、献血のためだけに家から出ることができそうもなかったので、ハルカスに欲しかった手芸材料を買いに行く用事のついでに献血をすることにした。よって、阿倍野の献血ルームへ。

まじで、ハルカスに行く用事がなかったら、献血行けてなかったと思う。てか家から出れてない。
とにかく、メインは献血なので、先に済まそうと天王寺駅についたら献血ルームへ。Hoopの隣のビルで、モンベルの上の階だった。帰りにモンベル寄ろっと。

エスカレーターで3階まで行くと、扉の前でおじさんが待ち構えている。
初めてなんです、と言うと受付まで連れて行ってくれ、受付のお姉さんに初めての方ですと申し送りしてくれた。これでもう大丈夫。あとはお姉さんの言うとおりに進めて行けば万事オッケーだ。
献血大好きっ子の妹から事前に聞いてはいたが、スッタフのみなさん本当に優しい。お陰様で質問しやすく、ちょっとしたことも全部聞いた。コロナワクチン接種は予防接種に入るのか(入る)とか、アレルギーに花粉症は入るのか(入る)とか。
口頭での説明を受けた上で書類と端末上で同意していく。冊子やらチラシやらも渡されて繰り返し説明される。初めてのことでてんぱってるので、繰り返されることで頭にようやく入っていくので、良かった。

ここまでで驚いたのは、指紋認証で本人確認をすること。はじめてなので、免許証見せたが、今後は指紋認証でパスできるようになるらしい。なんか、ちょっと怖い。でも誰かに血をあげることになるかもしれないのだから、個人情報はしっかりしていないといけない。今のところ、指紋認証が一番セキュリティ的に良いのでしょう。
あと、フードコートでよくある準備ができたらベルが鳴って知らせる機械に似たやつをわたされて、献血の段取りが進んだ。フードコートのやつの上位版で、音がなるだけじゃく、上の方に印字ができ、次に行かないといけない場所が示される。はじめて見た。

受付が終わったので、フードコート上位版呼び出し機が鳴るまでくつろいでいてくださいね、と言われる。とりあえず水分取っとくか、と緑茶(冷)を飲む。水分が無料で取れることも事前に知っていたが、思っていたよりもジュースとかコーヒーとかばかりだった。これで水分補給になるのだろうか。もっとお茶のバリエーション増やすとかして欲しい。ジャスミン茶とか番茶とか。というか、水でいいのに。レモン水とか。

緑茶(冷)が全然飲み終わっていないが、ベルが鳴ったので、先生のところへ。水分は持ち歩いてOK。簡易的な問診と、血圧を測る。数値は確認できなかったけど、問題なかったようだ。

またくつろぎスペースに戻って、残りのお茶を飲む。
ぼけえとしていたら、ベルが鳴った。
看護師さんが血をちょっと採って、濃度に問題がないかとかを調べる。これではじかれたら、献血はできない。
わたしが献血初めてだということは、共有されているので、より丁寧に説明をしていってくれる。簡易検査のために血を少し採るときに、これ、ちょっと痛いけど頑張ってね~、と言われたので、うむ、と覚悟してたのだが、本当にめっちゃくちゃ痛かった。えっ、わたしの右人差し指の先に何をした?!ってゆうくらい。バチン!って感じ。「痛いですか?」って聞かれて、めっちゃ痛かったけど痛いって看護師さんに言う程でもない、けど痛くないことはないから答えられずに黙ってたら、「痛くないって言ったら嘘やもんな、痛いは痛いよな」ってすごいフォローしてくれた。あい、痛かったです…。
わたしはピアスの穴開けも思っていたよりも痛くて、左右1つずつで諦めたくらいなので、痛みに弱い方ではあるのかもしれない。個人差はあると思います。

どっちの腕から血を抜くかもここで決まる。血管が細い方なようで、悩んだ末に左腕に決まった。体も冷えていたのか、温かい飲み物を2杯飲むようにと言われ、左腕に小さな湯たんぽを巻かれて、くつろぎスペースへ。
温かい飲み物2杯か…、飲み物をたくさん飲むのが苦手なので、結構大変だと思いながら、とりあえずコーンスープを選んだ。
あっつい!!!!これ、冷ますのにも時間がかかるぞ…。
頑張ってコーンスープ飲み終わると、ベルが鳴ってしまった。やばい、まだ1杯しか飲めてない。正直に申告すると、くつろぎスペースに戻された。結構シビアなんですね。
5分後にお呼びしますねぇと言われたが、果たして5分で1杯飲みきれるだろうか。動揺して砂糖入りのミルクティーを選んでしまった。砂糖なしが良かったのに。
そして熱い。持ち続けられないくらい熱い。どうしようあと3分しかないのに、飲み出すことすらできない。
ぼーっとテレビをみながら、ミルクティーをすする。あ、これ砂糖入りで良かったわ。そんな甘くない。
よし、飲み終わった。テレビの画面の左下に時間が表示されている。13時6分。 そろそろ鳴るぞ。立ち上がってカップを捨てに行ったらちょうどベルが鳴った。完璧だ。
再び献血ルームへ。

あまりはっきりとは憶えてないが、看護師さんから色々説明を受けながら、初めてだからほぼ寝転がるようなくらいリクライニングを倒して血を抜くとのことだった。リクライニングシートで力を抜いて、看護師さんに言われた通りにする。針を刺したときは、健康診断とかの採血くらいの痛みで、既知なのではいはい、という感じ。で、400ml抜き続けるわけだが、よくわからないシュインシュインいっている機械に血を入れるパックが入っていて、水の中で揺れている。血を抜くのは15分程度なので、ぼーっとしておくのでも大丈夫だけどなぁと思いつつ、テレビをつけてくれているので、Eテレにチャンネルを変えると、趣味の園芸「生き物パラダイス」が放送されていた。庭に生き物たちを呼ぶにはどんな植物を植えれば良い?みたいな企画。面白そうなので、これに決定。この日は庭師の村雨さんと、タレントの王林ちゃん、生き物の専門家のおじいちゃんが出演されてた。いつもなのかな?
途中で看護師さんに、血の出が悪いから、出来そうだったら、左手に置いている湯たんぽをむぎゅむぎゅしてくれとお願いされる。静脈採血してて、静脈は筋肉の収縮の影響を受ける的なことを言ってはった、気がする。
むぎゅむぎゅ。
ぼーっとテレビをみながらむぎゅむぎゅ続けていたのだが、途中でなんか血が抜かれてる感覚がある気がして気持ち悪くなってきた。むぎゅむぎゅをいったん止めて、テレビの音量を2あげる。
あー、王林ちゃんまじで癒やされるー、可愛い。イントネーションが良い。ありがとう、今めちゃくちゃ助けられてる。
ちょっと泣きそうになった。
そうこうしてたら13時20分ごろ、看護師さん隣にスタンバイ。そろそろなんすかね。
ちょっとしたら、もうすぐ終わりですよ~と声をかけてくれた。
むぎゅむぎゅしたかいがあったぜ。

終わってほっとする。看護師さんが持ってきてくれたコーラを飲みながら、献血後の注意事項などの説明を受ける。最後に、帰るまでに水分取ってくださいね~と言われる。今、コーラ飲み終わったとこ!
くつろぎスペースに戻り、素直に水分摂取。抹茶ラテにした。
最終的に、わけのわからん飲み合わせになった(緑茶→コンポタ→ミルクティー→コーラ→抹茶ラテ)。

13時40分ごろ、そろそろ止血用のバンド外していいかと、外す。
ラブラッドという献血web会員サービスに新規会員登録したら、血液パックのキーホルダーが貰えるとのことだったので、会員登録をおこない、帰り際に受付に声をかけに行く。登録画面を見せて、キーホルダーを貰った。

B型です。

家に帰り、16時ごろに絆創膏をはずしたらまだ血が出た。ぶっとい針を刺してたんだと実感した。
そりゃあ気持ち悪くもなる。
とはいえ、今度10月まで献血はできないということは、どれだけ頻繁に行っても年に2~3回。年に2回くらいなら続けられそう。
いやでも、血を抜くの好きだよ☆の民に頑張ってもらえばいいかな~とも思う。
採血がめちゃくちゃ苦手な人は、頑張らなくてよいと思います。
まぁまぁ苦手だけれども献血行ったわたしは、だいぶ変わってる方である自覚はある。ちょっとした自傷行為の気持ち。でも、アンパンマンとかも、自分の頭を削って、人を助けているように、本来、人を助けるという行為は、身を削る行為であるはずだ。誰かを救済するには、誰かが犠牲にならなければならない。それが世界のバランスなのだ。という自分の思想のために献血に行ってきました。
でもまだ、骨髄バンクに登録とかはできそうにない。ごめん。手術は怖い。
生きるために何度も手術をしている人たちには向けられない言葉だけれど、手術は怖い。
結局、自分ばっかり可愛い人間なのだと痛感する。エラそうなこと言ったり、思っているつもりだけれど、結局自分を犠牲にしてまではなにもしたくないのだ。
とはいえ今のところは、そんな自分のことを受け止めて、見方によっては自分を大事にできているということでよしとする。
献血、全然楽しくなかったしなんなら気持ち悪くなったけど、やって良かった。あの程度の気持ち悪さなら、必要であるなら差し出せる。今後も頑張って献血します。
………慣れると良いなぁ。


〇番外編
わたしが輸血で思い出すもの。
・ワンピース海編で描かれるフィッシャー·タイガーの輸血拒否
・エホバの証人の信者輸血拒否

両方輸血拒否の話かーい!
ただ、輸血拒否する人の意志も、尊重したい。というかするべき。
ワンピースは、輸血自体が問題というよりかは、受けた差別の深さは生よりも深いという話だが、エホバの証人の方は、輸血をすること自体への思想的な拒否で、理解できなくもない。まぁ、理解は必要ないのだけれど。
ただ、子どもが生きたいと願ったにも関わらず両親が輸血拒否して命を落とした件に関してはもっとみんなで話し合うべき。これは、輸血だけの問題ではなく、子どもの人権や意思決定、判断能力の話だから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?