番外編:破ったデニムと親父
買ったデニムに穴を開けた息子思春期というものだろうか。
小学生からダンサーという人種に憧れ中学生になってもダンスの真似事をしていた僕は、同じダンスチームにいたお洒落なケイタとよくファッション誌を見るようになっていた。
俗に言うヤンキーの多い僕らの校区では、ケミカルウォッシュのデニムを履いているヤンキーが多く、黒人文化に憧れる僕らはそれとは違う服装を真似ようと試行錯誤の日々。
踊っていれば楽しいという小学生も、少しずつ服装を気にするようになるのだが、まともな小遣いもなければ