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ラジオCMに光明を

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

ラジオ生活ノススメ、第5回は毎年夏の恒例になっているあの会社のラジオCMについて、語りたいと思います。

金鳥ブランドでおなじみと言える大日本除虫菊株式会社は毎年夏頃に新しいラジオCMを発表しますが、今年もオンエアが始まりました。

金鳥のCMといえば、インパクトに残るテレビCMのイメージがありますが、ラジオCMや新聞広告にも力を入れていて、ウェブサイトには充実のアーカイブがあります(ラジオは当年の分だけですが)。

広告関係の受賞歴も華々しく、昨年度は東京コピーライターズクラブによる、2020年度 TCC賞のグランプリに「G作家の小部屋」という作品が選ばれ、また2017年にACC CMグランプリに輝くなど広告のプロからも認められています。

金鳥の営業の方(名前を失念してしまいました)は、最近になって、ラジオ番組にも出演するなど、ラジオ界隈ではちょっとした有名人になっています。また、ラジオ番組の中で直前に金鳥のCMが流れると、その内容に言及することもあります。それほどにラジオ関係者に愛されていることが分かります。

ここからは2021年度のラジオCMの内容をご紹介していきましょう。

まずは玄関にぶら下げるタイプの虫よけ「虫コナーズ」のラジオCM「虫コナーズで明言を」シリーズ全6回です。最初に男性ナレーターの声で「金鳥虫コナーズで名言を吐くよ」とのフレーズが聞こえた後に、とても印象に残るBGMが流れ、名言風の発言をするというものです。印象に残るBGMはリンクを張っていますので、実際に聞いてみてください。ヒントとして言えるのは、特撮ヒーローものを彷彿とさせるということです。

つづいて、「ゴキブリムエンダー」という殺虫剤のCMです。これには「ゴキブリと少年」というタイトルがつけられています。2021年7月8日現在、第一話のみが公開されています。ゴキブリを殺そうとする父親に躊躇いの気持ちを示す少年。そこに母親の悲鳴が。出現したゴキブリを退治しようとする父親、それを止めようとする少年。そこには衝撃の事実が隠されていた。ざっと、そんな内容です。第二話は7月9日、第三話は7月20日に公開が予定されています。

最後は、「虫コナーズ」のラジオCM「Hさんの話」編です。Hさんという男性は大腸検査を受けるために病院にいます。看護師から、検査服として、お尻の部分に穴の開いた服が渡されます。ところが、Hさんは何を思ったか前後逆に着てしまいます。そこに、タイミング悪く部屋に看護師が入ってきて、冷たく「ふざけないでください」と言われてしまう、というストーリーです。これはCMの内容が内容なだけに、放送回数も少なく、6月いっぱいでラジオでの放送を終了しています。ただ、ウェブサイトにはアーカイブが残っているので、興味を持たれた方は聴いてみてください。

金鳥のラジオCMはインパクトを残すものが多く、単に商品を紹介するにとどまらない芸術の域にまで達しているかと思います。毎年、金鳥の新作CMが流れるたびに夏の到来を思わせます。ラジオCMは出稿量が減少の一途をたどっており、CMスポットを使って「広告を出しませんか?」的な案内を流している状態です。そんな中、ラジオCMに光を当てる金鳥の企業姿勢に敬意を示さずにはいられません。


今日はこのあたりで終わりにしたいと思います。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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