始まるものあれば、終わるものあり

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

今回は2021年秋のラジオ番組改編に向けた動きをお知らせしたいと思います。ラジオにも改編期というものがあり、テレビと同様に4月と10月がそれにあたります。

AM局の場合だと、プロ野球シーズンの開幕が春の改編期、シーズン終了が秋の改編期と重なることが多くなっています。

2021年7月14日、大阪のラジオ局、朝日放送ラジオから「今年秋から、12年ぶりにミュージックパラダイスを復活させる」との発表がありました。

以下、ミュージックパラダイス復活を報じる記事https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000169.000040629.htm

lhttps://www.daily.co.jp/gossip/2021/07/14/0014500929.shtml


ABCミュージックパラダイス(以下ミューパラ)と言えば、かつて関西の中高生を虜にした深夜の音楽番組であり、若手の男性アナウンサーと女性アシスタントという組み合わせで18年間にわたって続きました。私も遠距離受信でミューパラを聞いて育ったクチなので、感慨深いものがあります。

しかし、手放しで喜べない事情もあります。ミューパラは月曜から金曜の午後10時から0時30分までの放送となっていますが、7月現在その枠には、月曜から木曜に「よなよな・・・」、金曜に「下埜正太のショータイムレディオ」という2つの番組がありますが、どちらも終了が発表されています。

特に「よなよな・・・」は聴取率好調が伝えられていただけに、終了を惜しむ声が多くツイッターなどに上がっています。月曜・ダイアン、火曜・ますだおかだ増田英彦さんと増田紗織アナウンサー、水曜・シンガーソングライターの近藤夏子さんと北村真平アナウンサー、木曜・ライターの鈴木淳史さんと原偉大(たけひろ)さんがそれぞれパーソナリティを務めているのですが、それぞれに味があって、非常に面白いと思っています。

ツイッターの反響を見ていると、特にダイアンのよなよな月曜日に関する反響が大きく、「素のダイアンが聞けるのはここだけなのに」や「代わりのラジオは用意されるのかな」などといった声がありました。

個人的な見解を話すと、ミューパラ復活は一つの賭けだと思いました。若者向け音楽番組は長らくAM局の深夜ラジオが引っ張って来た歴史があり、今回はワイドFMの開始も踏まえて、AM局の復権を狙ったものだと思われます。しかし、関西においては以前紹介したFM802が若者に絶大な人気を得ており、そこからリスナーを取り込むというのは至難の業です。ABCラジオの社長会見ではアーティストの発掘にも力を入れたいと話されていましたが、かつて伝説の音楽番組と言われていた「ミュージックパラダイス」の名を引き継ぐ新番組にはこれまでにない発掘の方法を期待したいものです。

と同時に、「よなよな・・・」の終了はあまりにも惜しいと思います。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?