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アーティストを愛し、愛されるFM局

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

今回はアーティストから絶大な信頼を寄せられている放送局をご紹介します。

ミザワビ、レディクレ、ファンキーマーケット・・・いずれもあるラジオ局が主催のイベントです。

「ミザワビ」はMeet the world beat(ミート・ザ・ワールドビート)という招待制の野外イベント、「レディクレ」はレディオクレイジーという年末に開催される「ロック大忘年会」とも称される音楽イベント。ファンキーマーケットは例年5月に開催される(2021年はコロナ禍で開催されませんでした)大型フリーマーケット&音楽イベントのことです。

それらを主催しているのが今回紹介する大阪にあるラジオ局FM802です。

 開局は1989年6月1日。開局当初から、「Funky Music Station《ファンキーミュージックステーション》」をスローガンに掲げ、関西地区での地位を高めていきました。ウェブサイトのアドレスにも「funky」という文言が使われているくらいです。

 FM802の人気のヒミツとして、これまでにない斬新な試みがあります。その一つがバンパーステッカーの導入です。自動車に貼ることによって、広報効果を高め、後に多くのラジオ局が真似をすることになりました。また、ヘヴィーローテーション(各月ごとに積極的にオンエアする楽曲を決めるシステム。他局ではパワープレイなどと言われることが多い)を全国で初めてスタートさせたのもFM802でした。

 では、なぜFM802がアーティストに愛されるのでしょうか?ここからは私の考察になりますが、DJ陣のアーティスト愛が異常なほどであるからというところに起因するのではないかと思われます。各DJが積極的にアーティストのライブに駆けつけ、それを自身の番組で伝え、発信しています。それをアーティストが聞きつけ、番組に出演することによって相互の信頼関係が生まれるという好循環ができているのです。
 その為、先述の「レディクレ」や「ミザワビ」には多数のアーティストが参加し、イベントを盛り上げています。また、春に行われるaccessキャンペーンでは、毎回複数のアーティストが参加して、一つの楽曲を作ります。その楽曲はFM802が独占してオンエアすることになります。2021年は川谷絵音さんが作詞作曲し、DISH//の北村匠海さん、緑黄色社会の長屋晴子さんなどが参加しました。

 これまで見てきた通り、アーティストから絶大なる信頼を受けているFM802。最後にここまで人気が出ている理由もわかっていただけるかと思います。「それなら、ただのオシャレラジオ局だよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、FM802が他局と一線を画するのは、リスナーとの触れ合いが濃密な点だということも言えます。先述のファンキーマーケットのような触れ合いイベントに加えて、普段の放送でも、メッセージやtwitterの声を積極的に拾う姿勢が徹底されています。そういった距離の近さが、人気を支えているのかもしれません。

今回はこの辺でおしまいとさせていただきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(おさらい)
FM802 FM80.2MHz radikoは関西圏とradikoプレミアムで聴くことができます。

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