映像舞踊『鳴龍』の音楽制作 Vol.1

さて、前回の続きとなりまして音楽編に移っていきたいと思います。
この音楽編ではプロジェクションならではの曲作りを考えてみますね。

プロジェクション舞踊作品にとってはタイミングが大切になるため
この「音楽」というジャンルは、重要な意味をなしてきます。

というのも
プロジェクションの投影されている映像を演者(パフォーマー)は
本番最中、まったく見ることができないのです‥!

演技をされたことのある方はよくわかると思いますが
自分がスポットライトに当てられていると想像してください。

眩しくて 真っ暗闇に光だけが、ぽつんと見えている状態 ですよね。
プロジェクター作品も同じことが起きます。
それ以上に眩しいです。

では何でタイミングを合わせることができるのか‥
それが音楽によるリードです。

(1)主導力のある音楽づくり

主導力のある音楽とはどんな音楽なのか。
私は結論から言いますと「物語性を伝える音楽」が強力だと思います。

なぜ物語性かと言いますと
物語を考えると、それに合わせて緩急をつけ
起承転結のある音楽が自ずとできてくるのが理由です。

逆に主導力のない音楽ってどんなものでしょう?

カフェで流れるような音楽と比べると分かりやすいかもしれませんね。
これらはBGMでリラックスや雰囲気(ムード)を重視して、馴染ませます。
だからこそ お話やコーヒの味に意識を集中しやすくなりますよね?

コーヒーを飲むカフェで、主導力のある音楽だとどうでしょう?
落ち着かないし 音楽に意識を無理やり引っ張られます(苦笑
他にやりたいタスクに集中できません。

さて、主導力のある音楽についてを考えてみます。
分かりやすいのが感情を捉えた音楽やオーケストラ
ゲームの際のテーマ曲(主題歌)や、ボーカル曲でしょうか。

主導力が物語性を伝える音楽というだけあって
ストーリーに満ちた構成にしなくちゃいけません。

皆さんはなぜポピュラーな音楽や歌声に惹かれますか?

それは自分が曲で感情経験できるからなんです。

曲を聴いただけで自分の感情が揺さぶられて、悲しいのか 嬉しいのか
元気になるのか を色々体験すると思います。

主人公(歌声の主やメロディー)と一緒に冒険したり、経験できる事ほど
面白いことはないですよね。

これが『物語性』の原点になります。

もっと欲を言っちゃうと
プラスαで様々な感情の動きが 「流れ、テーマ」に沿って表現できる音楽

感情的なメロディーに花を添えるイメージで、
世界観をわかりやすく想像できるように演出してある音楽

冒険者たちが歩く世界を照らすような音楽でありたい

それこそが私が目指す音楽性です。

次回は具体的に制作風景を載せます!



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