南極点にいると、どこを向いても方角は北なんだ。
太陽は東から昇り西に沈んでいく。
普段方角なんて気にも留めないけれど、確かに西があって、東がある。
ファミコン時代のRPGならテレビ画面の左は西で右は東、上は北で下は南。
でも南極点にいたら、どこを向いても北になる。
日本人が当たり前に感じていることでも他国では違うかもしれない。
九州の人が当たり前に感じてることでも北海道の人は違うかもしれない。
自分の家では当たり前のことでも隣の家では違うかもしれない。
自分の中の常識も他人にとっては非常識かもしれない。
普段気がつかないことに気がつくとなんだか得した気分になる。
そんな日はなんだかお酒が美味しく感じて、夕焼けがなぜあんなに綺麗な世界の終わりのような色をしているのか考えたくなる。
流れ星が北の空に落ちたなら、南極点では見えないことを改めて知る。
日曜日がなぜ日曜日なのか知りたくなる。
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