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大阪万博2025に向けて

2025年の大阪万博誘致が決定し、有識者・各方面から様々な意見が寄せられています。

私個人的には今回の誘致活動を通して、
日本の国際社会でのプレゼンスや、
地方と政府、経済界がある程度同じ目的に向かって
取り組んでいる姿が見られて良かったと思ってます。

一方で誘致が決まってしまったことへの批判意見も多く、私含めて
人類総「なんちゃって」評論家時代の悪い部分が出ている気がします。

基本的に批評において、批判するだけであれば
とても簡単で手っ取り早く評論家になった気にさせる
ドラッグのようなものです。

今はその意見があたかも民意のように可視化され、
賛同を集めやすくなっているだけに、せっかくの気運や期待感が
下がってしまっていて、もったいなく感じます。

中にはごもっともな意見や指摘もありますが、
批判をするときはその根拠や展望、どうすべきだったかと、
今後どうすべきかくらいは添えておいていただきたいです。

批判している人の中に、万博誘致活動が開始される前に
どれだけ意思表明しアクションした人がいるでしょうか。
代案を提示していた人がいるでしょうか。

無関心なのであれば、無関心でいろよっていう話。

すでに決まった事柄について批判することに何の生産性もなく、
これからの決まっていない未来について語ることの方が
はるかに価値があって楽しいと思います。

話は戻りますが、大阪万博の誘致活動だけではなく、
誘致が決定したことはもちろん、良かったと思っています。

私が初めて万博を経験したのは、小学生の時の愛地球博でした。
万博そのものが何か良く分かっていませんでしたが、
当時愛知に住んでいたこともあり、親が頻繁に連れて行ってくれました。

私が住んでいた豊田は、観光地でもければ自動車関連産業以外に
企業があるなんて知らないくらいダイバーシティ低めだったので
それはとても刺激的でした。

建築やアートなどは見て楽しく、
企業パブリオンでの体験、外国語で挨拶してくれる屋台の人、
地球の反対側では貧困で苦しみ戦争に巻き込まれるこどもが
いる事を知ったり、どれもが強烈に記憶に残っています。

今回の万博の件では商業的な意味合いで語られることが多いですが、
こども達にとっても非常に大きな意義を持つものである事を
忘れてはいけません。

さらに、これまでの日本では国も企業活動も2020年をゴールに
向かっているように感じることが多く、大阪万博のテーマである
SDGsに関しても取り組んでいく姿勢を見せているにもかかわらず
2030という数字をみることが少ない。

そのような中で2030に向けて新たなロードマップを
策定できたのは、とても大きいと思います。

今更万博なんてオワコンイベントに云々、といった批判コメントも
多いですが、過去の万博をそのまま開催すれば
成功するなんて誰も思っていません。

むしろ万博というものに対して固定概念や
一方的なイメージを抱いていることに危機感を感じた方がいい。

まだ決まっていないことの方が多いのだから、
自分たちで作っていく楽しみすら味わえるのです。

当事者になろうと思わなければ傍観者のまま。
何でも楽しい方が良くないですか。

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