海外だからって NFTが広まっているわけではない!
こんにちは、showです。
NFT web3 AIなど、最先端の今をレポートしています。
今回は『海外だからって NFTが広まっているわけではない!』
というテーマでお送りします。
プラハの観光局が販売した NFT
チェコのプラハ観光局が、発売した NFT。
『NFT Bohemian Muse』
プラハ観光局は、NFTの収益は、プラハの文化的ランドマークの修復作業に使用することを目的に販売しました。
NFT所有者とその同伴者には、プラハ観光時の特別な体験が、ユーティリティとして提供されています。
二月下旬に1357個のコレクションとして販売されました。
日本でも、ふるさと納税✖︎ NFTの取り組みで、現地の観光や、お土産がユーティリティとして展開されたコレクションも存在しており、今後このような取り組みを行う都市は増えていくでしょう。
ただ今回のプラハ観光局の取り組みは、大成功とはいきませんでした。
よく海外に比べ遅れている日本という図式で語られますが、 NFTが、世界でも黎明期であることを示唆する結果となりました。
購入された NFTは現在9点
今回1357点で発売された NFTですが、現在購入されたのは、9点のみ!
購入された数は、全体の1%にも満たない数字となっています。
購入するか?というアンケートをとったところ、93%の人が買わないと回答しています。
2022年4月のチェコの調査によると、チェコ国内のアンケート回答者のうち、10人に8人がNFTが何であるかを知らず、
73%が1つのNFTに99チェコ・コルナ以上を支払わなかった。
※チェコ・コルナ🟰チェコのお金
2021年のブーム時に比べ、
世界のNFTの売上高は過去1年間で急落し、
NFTの売上高は、2022年に前年比83%減少しました。
そんな中でのリリースとなり、プラハのNFTのリリースは、ほとんど売れない状況になりました。
よく海外と日本の比較を行うと、日本が遅れているという事実ばかりが強調されますが、国や地域によって事情は様々です。
2022年1月のデータで、全世界でなんらかの形で暗号資産を持っている人は、約3億人。世界人口の4%です。
NFT普及率も全世界で3%という現状を見ても、まだまだ商品として売るには、土壌が整っていない状況です。
日本の状況を悲観ばかりしても仕方がない
よく、日本の NFT界は遅れているという話が出てきます。
確かに税制面での不備や、法律の整備の遅れにより人材の海外流出が起こっているということも指摘されています。
では日本がとてつもなく遅れていて、海外が全て進んでいるかと言えば、そんなことはありません。
2021年のバブルは終わり、投機マネーが流出していく中で、日本の NFTは、独自の進化を遂げています。
PFPのブームは一段落しましたが、ゲーム開発や NFTのユーティリティーの多様化など、本質的な論議も行われています。
私自身も、 NFTであればとりあえず買うということはなくなり、
どのようなプロジェクトなのか?
何を目指しているのか?
どのようなメリットがあるのか?
精査するようになっています。
NFTとは、インターネットのような、基礎的な技術のことを指す言葉ですが、
まだまだコンテンツとしての認識が強いです。
可愛い画像だから売れる時代は終わりました。
デジタル上に、複製できないデータが作る事ができる→
デジタルアートに価値がつく→
需要以上に供給が増える→
価値がつかなくなる→
NFTの取引量が減る。
NFTだから売れるのではなく、魅力的な商品が NFTである状況にならなければ、買う人も増えません。
それは日本だけのことではありません。
日本の状況を悲観ばかりしても始まりません。
世界でもまだまだ黎明期です。
まとめ
自分自身も、今年に入ってから、ほとんど NFTを買っていません。
NFTだから買う、安いから買う。
こう言ったこともなくなり、本質的な価値がある物は何か、探しています。
答えは、わからないけど、探す事が面白い。
引き続き情報収集を続けます。
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