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時代の融合:フランス・オルセー美術館のNFTとブロックチェーンを活用した未来へのビジョン

こんにちは、showです。

世界の最新 NFTニュースをお届けしています。

今回は『時代の融合:フランス・オルセー美術館のNFTとブロックチェーンを活用した未来へのビジョン』

というテーマでお送りします。



NFTとの新たな取り組み


2021年、パリにあるMusée d’Orsay(オルセー美術館)は、Covidのロックダウンの影響で来館者数が大幅に減少するという問題に直面しました。

特に若年層の来館者減少が顕著で、美術館はこれを解決するための新しいアプローチが必要でした。

新たに就任した美術館長のChristophe Leribault氏は、これまで美術館に訪れたことがない人々にもアプローチすることを最優先課題としました。

その一環として、NFTとブロックチェーン技術の探求が始まりました。

この新技術は、アート界全体で話題となっており、美術館もこれを活用して新しい世代の観客を引き付ける方法を模索しました。

その結果、Tezos Foundationとの一年間のパートナーシップが発表され、ブロックチェーンバックのアート作品やデジタルアーティストが美術館のコレクションや展示と対話する新しい取り組みが始まりました。

このパートナーシップの一環として、来る展示会「Van Gogh in Auvers-sur-Oise: The Final Months」の来場者には、デジタルなお土産が提供される予定です。

これにより、Musée d’Orsayは、新しい観客層をターゲットに、アートとテクノロジーの融合による新しい体験を提供していく方針です。

デジタルコレクションと教育プログラム


オルセー美術館とTezos Foundationの協力により、デジタルアートの展示だけでなく、ブロックチェーンに関する一連のカンファレンスや教育プログラムも展開される予定です。

これにより、美術館の観客は新興技術に触れる機会を得ることができます。

2024年初頭からは、ブロックチェーンを利用するデジタルアーティストたちが、オルセー美術館の永久コレクションに触発されたNFTコレクションの制作に取り組む予定です。

これは、ロサンゼルス郡美術館でも実施されている類似のプログラムです。

Tezosと協力してブロックチェーン関連のイニシアティブを確立したTriliTechのValerie Whitacre氏は、この新しいプログラムがオルセー美術館の印象派運動への深いつながりと一致していると述べています。

オルセー美術館は、伝統的な枠組みに収まらないアーティストたちの作品を収集する長い歴史を持ち、クリプトアートの実験や新しい観客層とのエンゲージメントは、美術館の全体的な歴史と関連しています。

未来への展望


オルセー美術館は、新しい取り組みを通じて、19世紀のミュージアムが現代の観客とどのようにコミュニケーションを取り、時代に適応していくかを模索しています。

美術館は、パンデミック前の観客数に回復していますが、新しい技術への取り組みは、新しい世代との対話の一環として重要視されています。

オルセー美術館のRoux氏は、「今日、我々が美術館に連れてくる人々の量の問題ではなく、時代を反映した美術館であること、新しい世代と対話する美術館であることが重要です」と述べています。

彼によれば、もし美術館が異なる方法で対話を始めず、自身を異なる方法で表現しなければ、19世紀の美術館は時代遅れのものとなってしまうでしょう。

このような背景から、オルセー美術館は、新しい取り組みと革新を通じて、時代の変化に適応し、多様な観客層にアプローチしていく方針を固めています。

まとめ

伝統的な分野とweb3技術の親和性は、高いと感じています。

日本でも、社寺仏閣での御朱印やお守り、お札などの縁起物や、芸術鑑賞時での、その場でしか手に入らないお土産などの NFT化は検討に値すると考えています。

今後ますますデジタル化が進む中、自分のスマホで持ち歩く事ができる NFTにすることにより、より身近な存在となり得ます。

多くの人がウォレットを持つ時代が来た時、多くの場所で、オルセー美術館のような取り組みが行われる事が予想されます。

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