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ふりかえるとよみがえる
僕は友達が飼っていたカエルをこっそり逃した。
友達は怒って僕に飛びつき、大喧嘩になった。
でも、悪いのはあのカエルに針を刺していじめてたアイツの方だ。
仲直り出来ず、僕は喧嘩のことを頭の中でぐるぐる考えながら家に帰る。
ゲコッ
足に変な感触がした。
足を上げてみると潰れたあのカエルがいた。
「やっちまった…」
視線を感じ後ろを振り返るとそのカエルがじーっとこっちを見ている。
ゲコッ
僕
カミングアウトコンビニ
「かかかか金をだせ!ごゅ、強盗だ!」
黒のパーカーに黒のズボンを履いた30代の男はコンビニに入るとパーカーに隠した銃を見せびらかし大声で叫び出した。
レジ前には数人の客とアルバイトのレジ係だけ。強盗の充血した目はアルバイトのレジ係に向けられる。
「おい、レジだろ!?お前ぇ!そこの金をぉ全部だせやがれ!お前らも妙な事したら…うう打つからなァ!」
「…う、うぁあああ!すみませぇぇえん!」
レ
涙鉛筆(毎週ショートショート作品)
最近では仕事も出会いも芸術も、なんでもかんでもデジタル化だ。
カミさえ居れば、現実に出てくる事もできる。
最近知ったが、自分がデジタル化されたものが普及しているようで、この世の中にはもう自分しか居ないようだ。
独りぼっちになっても、自分のできる事はその身を削る事でしか力を発揮しない。
ただ削られ消えていくのを待つだけが僕の人生だ。
抗えない運命と孤独感の波にさらわれてしまう前に、いっその
そっと、そっと。そのまま (ショートショート王様)
とある若い男は、目の前の景色に困惑している。
若い男のいる場所は全て真っ白で作られている狭い部屋。
扉や窓もなく、電気もないが明るい。
この異様風景を前にこれは夢だろうと思い込み二度寝をかます。
数分経つが一向に寝れる気がしない。
爆音で聞こえる心音に違和感を感じ、目を覚ます。
若い男はようやく現状の危機に気づいてしまった。
人はある程度の雑音が無いと集中力が低下したり、リラックスができ
映画「ドント・ルック・アップ」のタイトルに感じた違和感の正体とは
この映画を見終わった後、少し疑問に思った事があるんです。
なぜこの映画のタイトルは「ドント・ルック・アップ」なんでしょうか。
映画が終盤に近づくに連れてその疑問は膨らみ、観終わる頃には「なぜ」のお花畑です。
僕はよく、作品のタイトルの意味について考えてしまう癖があるんですよね。
映画や音楽には必ずタイトルがつけられていて、そのタイトルにも必ずと言っていい程意味があります。
そうすると、作品の意味
あなたは本当に聞こえてる?「サウンドオブメタル/聞こえるということ」を観て感じた自分にとって大切な事
本当に大切な事に気づけるか。
自分にとって大切な事と言われたら何と答えますか?
夢、家族、お金、愛、仕事、生活、時間、健康
人によって沢山の大切な事が存在しますよね。
果たしてそれが本当に大切な事なのか。
今の自分は本当にそれを大切にするべきなのか。
実は、案外そうでもないかもしれない。
大切にしたいだけで、重要ではないかもしれない。
逆に、大切にしてない事だけどあなたにとって本当は重
みんな何かの"中毒者" トレインスポッティングを観て感じた生きる秘訣
現実逃避。
不安や不平不満、理不尽に耐える為には必要な逃げ道。
人生を上手く生きていくには時に必要な事だと思う。
どんな人にでも現実逃避をする時間があるはず。
例えば、休日にキャンプをしたり、一日中ゲームをしたり、何か趣味に明け暮れたり。
人それぞれ現実逃避の方法があって、上手いこと世の中に馴染み、生活をしている。
もしくは友達などに愚痴をこぼすのも現実逃避の一つとも言える。
彼らもきっと
家からコンビニまでの5分の道のりに聴く曲に全力を尽くす
何てことない日常に音楽をかける。
仕事の帰り道
ちょっとコンビニまでの行き道
夜中の散歩道
待ち合わせの待ち時間
そんなありふれた日常に音楽をかけるだけで景色が一変する。
僕はその瞬間がクセになってる。
僕の家の近くにコンビニがある。多分歩いて5分かからないくらいの距離。
僕は家からコンビニまでのこの5分間に聴く曲選びに全力を尽くす。
家からコンビニまでの夜道をただ歩けば暗くて不