グランピング淡彩仕上げ

【公民連携事業最前線】廃墟の市温浴施設を買取り、グランピング事業立ち上げを決めた、キリンジの挑戦!

全国で廃墟や低利用となった公共資産活用の問題は取りざたされ、その利活用については様々な議論が続いています。我々が進める都市経営プロフェッショナルスクール公民連携事業課程でもこの問題と向き合い続け、卒業生たちが全国各地で様々なプロジェクトを立ち上げてきています。(公民連携事業課程は来年度学生を今月末まで募集中ですので、ぜひどうぞ。)

https://www.ppp-ps.net

さて、そのような中、今度豊岡市で昨年閉鎖された市所有だった温浴施設を買収し、グランピングサイトとして再生を目指すプロジェクトがスタートしています。なぜこの話を知ったかといえば、キリンジの天川さんが稼ぐまち駆け込み寺や狂犬ツアー@大阪にも参加してくれていたのです。下の写真の左一番奥の人。わかりにくいけど。笑

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そんな方がこのプロジェクトの立ち上げ人ということで、公募入札などのプロセスでも軽い相談をしてくれていたりしたのです。

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無事、入札でも最終的にキリンジしか手を挙げなかったということもありw 豊岡市さんとの契約も終えて無事スタートしています。まぁ地方の市が力をいれてやったけど赤字で廃業になった温浴施設再生というのは、なかなかもって手を挙げる人はまだまだ少ないですね。しかも民間投資を中心に組み立てる計画になっているので、公共から指定管理で受けて運営するとかではないわけですから、自力で稼がないといけない。となると、プレーヤーは極端に少なくなるわけです。だからこそ、こういう分野に挑戦する人は応援したくもなります。

クラウドファンディングもスタートしているので、ぜひ皆さん協力してあげてくださいませ。すでに140万円ほどが集まっていますね。500万円を目指して進められています。

プロジェクトの概要などについてはプレスリリースに乗っていますので以下よりどうぞ。

さて、このプロジェクトはまだ始動前ですので成否についてはこれから判断せざるをえません。しかし、昨年8月に温浴施設が閉鎖となり、その後にこの施設をどうするかという話になって、もうすでに公募が完了して、再スタートしようとしているのは驚くべきスピードではあります。なぜこのスピードが実現できたのか、など含めて、公民連携事業において重要であると思われる「スピード」について整理した上で、この内容として良い点、企画公募での資料などについても色々と頂きましたので、それを踏まえながら解説していきたいと思います。

まずは役所の秀逸な3つのポイントです。

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