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日本が38歳の台湾政府IT担当大臣・唐鳳氏から学ぶべき、3つのこと

昨年台湾にいってぐるっと一周していた時にも話題になったのが、台湾政府のIT担当大臣が38歳ということ。ほぼ私と同世代。日本のIT担当大臣が78歳で、しかも「ハンコ議連会長」という目眩がするのはその時に大変よく知られたところです。

朝日新聞によると、記者会見で(IT推進とハンコは)「ベクトルが反対方向では」と質問された竹本氏は「印鑑とデジタル社会を対立するものととらえるのではない。工夫はいろいろできる」とし、ITとハンコ文化の共存が可能との認識を示したということです。

ITとハンコ「文化」の共存、とか言い出すくらいには香ばしさがありますが、これもまた日本のリアル。私はスマホを使えます、と記者会見で掲げられたとか。個人的には今回の唐鳳氏のインタビューをみて、せめてそこではないところでお話してほしかったように思います。

結果として日本の行政システムは未だ昭和を引きずり、書類とハンコ、それらをしかも役所まで提出しにきなさい、ということになっているところがあり、そんなところで日本人らしいこんな機械まで開発されたということも話題になりました。笑

さて、そんなこんなで手続きという全くもって非生産的なところで手間がかかり、民間にそれら不必要なコストをかけまくった結果の経済的損失が3兆円を超えているという話は先週書いたとおりです。

さて、それに対して若くて天才プログラマーと呼ばれ、行政院の大臣にまでなった唐鳳氏。あまり日本語インタビューなどがなくてどういう方なのか、と思っていたら週刊東洋経済インタビューが出まして、その中から抜粋がオンライン公開されています。

いやー大変バランス感覚があり、それもあって政府とかでも仕事できるんだろうな、と思うところです。笑 ぜひとも皆さんにも読んでいただければと思います。私も爪の垢を煎じて飲まなくてはならないと思う点多数でした。

内容的には多岐にわたるところですが、主として私は3つのポイントを理解したいと思いました。

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