見出し画像

戦略的同期型コミュニケーションの設計〜「雑談」「飲み会」「合宿」の活かし方〜

非同期コミュニケーションは、同期しなければ何も動かないという状況では全く生産性が上がらないため、私はすべての基本にすべきと思ってやっています。

というか、自分がキャリアをスタートさせた高校時代から非同期ベースでなければ、自分も関われないというのもあるし、実際にプロジェクト自体が兼務で国、地方、大企業、中小企業、大学など横断的な組織に所属しながら関わる人が多かった地域の取り組みでは、非同期でなければ前に進まなかったのであります。同期型は月に1度程度、事業関連の意思決定も基本的にはオンラインの非同期型で決定をしていたのが、90年代の早稲田商店会での取り組みでした。

同時に優秀な人材はすでにパラレルに複数のプロジェクトに当然関わっているので、同期にこだわるとその地域の物理的に集まれる人だけでの物事となり、すぐに限界が訪れます。これは会社間でも同様ですね。今年はコロナで大分会議ではなく、非同期型、つまりは署名決議とかにシフトしている組織が大半になりましたが、もともとそれはそうすべきだったのです。

基本を非同期にするからこそ生産性が高まり、多様な人を巻き込める。同時に、最小限の時間でプロジェクトを進めていけるからこそ、逆に言えば同期型コミュニケーションに時間を戦略的に割くこともできます。何が戦略的かといえば、同期コミュニケーションによって非計画的な情報やチームビルディングができるからです。ただし、これを基本にしてしまうと、ダラダラと時間だけがかかる割に何も進まない従前型のやり方になります。

○ 同期型コミュニケーションと非同期型コミュニケーションの適切な割合とは。

親しいし、仲良いけど、成果が出ない。地元で飲み会はたくさんやっているけど、何も決まらない。そんな組織がたくさんありますね。それは、同期型だけで、しかもそれが戦略的に何らかの目的のために行われているのではなく、「飲みニケーションだ」といいながら、結局飲み会だけしかしないという話になってしまったりするのです。地域系や伝統的な組織ではこれが多い。

じゃ飲み会とかはいらないのかーー、とかになるのですが、そんなことは全く申し上げておらず、雑談、飲み会、合宿みたいな同期型コミュニケーションも私も効果的に取り入れてやってきています。

ここから先は

1,896字
この記事のみ ¥ 500

サポートいただければ、さらに地域での取り組みを加速させ、各地の情報をアップできるようになります! よろしくお願いいたします。