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相手に届く話、届かない話

何らかの事業や政策などの企画を他人にプレゼン時に、響くものと、響かないもの、というのがあります。特に響かないものの特徴は、「誰でも言える、一般論」だけで語ってしまうものです。

そもそも聞いている側も、話の冒頭で、あーあれね、って分かってしまうようなものというのは、大した考えらたものではないことがすぐに分かってしまうので、そこで集中力が切れて聞く気力が一気に低下します。

相手は常にひまではなく、あなたのために時間を使ってくれるわけではなく、「面白いな」「それってなんだろう」と興味をひくものしかきいてくれません。

一般論というのは誰が話しても同じことで、そもそも話している人自体もちょっと調べた分かったことくらいの内容で話しているので自信もあまりなく、ふわっとしたお話になって終わります。一次情報に当たらない、座って調べられる、聞いたような適当な二次情報だけであれこれ適当に話をしても、相手に響かないのは、逆に話を聞く側に回れば分かりますよね。どこでもやっているようなことをだらだらと聞かされても興味は出ないものです。

響くかどうかというのは、単にウケという意味だけでなく、事業を考える時にも興味を引いてもらえるだけの「尖り」があるかどうか、にも繋がります。プラスαですね。何事も平均的なものだけでは競争力は出ないもので、プラスαがなければ事業的にも厳しいものになります。かといって、単に奇をてらうようなものでもだめで、この人だから実現できるという固有の実現性を作り出せるシナリオが1つでもいいから必要になります。

地域分野において、相手に話を届けるためには、それに向けた考えを二段階、三段階掘り下げる必要があります。私なりに意識している点について簡単に触れておきたいと思います。

○ 相手に届く話、3つのポイント

相手に届くために私なりに意識しているのは、まずは「自分」の経験や人的ネットワークをもとにした具体例を出すことです。なぜこの企画を考えたのか、という背景をしっかり持っておくことです。

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