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本に求めるのは、答えではない〜本を自分の血肉にするための一橋流読書法

よく本に答えを求める人がいて、自分の求める、期待する答えが書いていないことを憤慨する人がいますが、それは読み方がそもそも間違っています。結構本の文字は読めるけど、文章として理解できない、またそれを自分でのち肉までできないという人は結構多いので、ほんとまちづくり読書道場でもやろうかなとおもうくらいです。そのスキル不足なのに、本が難しい、みたいな見解をもってしまうのは勿体ないなと思います。

ほんにあらゆる人にとって適切な答えなんて書けるはずはなく、そんなこと書いてあるものは販促のだにそう「謳ってる」だけです。しかし人は困ってるとき、何か答えらしきものを知ることで精神的に安心したいという欲求があるので、ついついセオリーがわかる本を求めてしまうところなので、そういう本が売れるのは分かるのですが、そんなものに頼っている限りは、結局正しい判断を自分のシチュエーションで行うことは困難だと思います。

そもそもいつの時代にも、誰でも成功する、なんて都合の良い答えなどはなく、ある人の成功もその時、その人が、そのチームでなし得たことであり、今ではそうではないことも多々あります。であれば本を読んでも参考になりないかといえば、そんなことはなく、対話としての読書をしっかり行えれば今にも適応できるだろう自分なりの仮説を作り出すことはできるのです。

なんかちょろっと読んで本を理解できない、本を読んでも今の自分の実情に置き換えて活用できない人は、以下のような観点を持ち、さらにまとめの作業をぜひ本を読みながらやってほしいです。

○ 本に求める3つの要素

そのため、私としては本を読む時に参考にする点は、その著者がその時代の、そのシチュエーションで、「何を考えたのか」「どう進めたのか」「その結果として何がよくて、何がまずかったのか」というのを確かめながら、自分に置き換えて、今の時代に照らし合わせていくということです。

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