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記事一覧
マジックワード:31 おもてなし 2016.7.31.
観光客を集めるために「おもてなし」が大切です。ということば、東京五輪招致以来、全国各地の計画に散見されるようになりました。まぁ右ならえが好きな日本ですから分からないではないのですが、「おもてなし」って何よといえば、特段分からないってことが多いわけですね。
そもそも地方において「おもてなし」って本当にあるの?という。
マジックワード:30 まちなか居住促進 2016.7.30.
まちなか居住促進というのも、もはやマジックワードです。「是」とする言葉として常に使われて、中心部におけるマンション開発に補助金を入れることを公共性がさもあるかのように語られるようになりました。
しかし内実みていけば、一部の人しか得をしないマンション開発自体に税金が使われるだけというのがほとんどです。
マジックワード:29 歴史と文化 2016.7.29.
計画書に頻出する言葉で、なんとなく地元的に誰も否定できない言葉として活用されるマジックワードが「歴史と文化」です。
歴史と文化のあるまち、というような表現をするとその都市が特別であるかのように引き立ち、事業計画として整備事業などが「地域独自のもの」ぽさを醸し出せます。
しかしながら、歴史と文化が全くないまち、なんてないんですよね。
マジックワード:28 ハード、ソフト両面 2016.7.28.
かつてまちづくりと言えば、ハードが中心で取り組まれていました。特に60年代〜80年代でしょうか。80年代頃から徐々に変化があり、ソフトも大切という話が出てきて、90年代〜00年代はソフト事業が高く評価されるようになったと思います。振り子のように振れたわけです。
いずれも大切なのは確かなんですが、最近はあらゆる計画に「ハード、ソフトの両面から」ということが書かれていて、これがハードばかりを攻めよう
マジックワード:27 安全安心 2016.7.27.
地域づくりの中でのコンセプトとして、「安全安心」というのももはやマジックワード化しています。
もちろん安全であること、安心であることは大切だと言いたくなるところですが、その内実として何をもっと安全で、何をもっと安心であるのか。また安全安心に対するコスト・リターンとは何か。そういう考え方を安全安心という言葉は吹き飛ばしてしまう力があります。
マジックワード:26 回遊性 2016.7.26.
あらゆる計画書で見かける「回遊性」。本当にマジックワードレベルの高い言葉です。
何かの企画をやるにしても「回遊性を作り出すために〜」、何かの施設開発をする上でも「回遊性を作り出すために〜」といつも回遊性という話をすることで、妥当性を訴えようとします。
んでもって、その回遊性とやら、計画どおりに本当に回遊したことあんの?という話わけです。
マジックワード:25 ワークショップ 2016.7.25.
ワークショップという言葉をつかうと、何かやっているように思われるわけですが、実際には実効性のないものばかりだったりするわけです。もはや様々な計画書においても「ワークショップを行った上で〜」というのは、ある種の何かやっているようなマジックワードと言えます。
本当にワークしているのか?というあたりを問わないと、単にやっていますアピール用語として使われるだけだったりします。
マジックワード:24 イノベーション 2016.7.24.
何かの問題があって今自分たちにそれを打開できないけれども、従来のそういう閉塞感を打ち破る一手を期待して、新たな革新的な取り組みを「イノベーション」と呼ぶ人が結構多くいます。それで「イノベーションを興す」とか「イノベーティヴな取り組みを推進しなくてはならない」といったような文言が飛び交うわけです。
しかしながら、イノベーションってそういうものではそもそもないんですよね。
マジックワード:23 波及効果 2016.7.23.
地域活性化において、「結果」が問われることは言うまでもありません。
使われなかった資産が活用され、その活用事業そのものがビジネスとして成立して黒字を生み出し、だからこそそこにさらに資本が集まるようになり、その活動の上に新たな経済がそこに発生していくというサイクルが重要です。ソコで生まれた富の一部が皆に分配され、平均所得の向上、不動産価値の向上という事業にとっては新たな資金のめぐりから、P/Lから
マジックワード:22 若者らしい 2016.7.22.
地域を活性化するためには、従来の考え方にとらわれない取り組みが必要なのは確かです。特に、従来の考え方とか、従前からの当然とされるような仕組みそのものが衰退を招いていることは少なくないために、それを打破していくことは利害の当事者ではない人が必要になることが多くあります。
企業などでも住宅ローンが残っているからといって組織的粉飾などに関与することも「生きるためには仕方ない」として理解されてしまったり
マジックワード:21 地域資源 2016.7.21.
マジックワード力としてはかなり高レベルに達する「地域資源」。
地域資源を活用した、地域資源を発掘する、と言った具合に地域資源と言えば地元重視の、地元の強みとなるものを活かした、という話になっていくわけですが、地域資源の中身を見ていくと、「それってどこにでもあるものじゃね」というものが少なくありません。
マジックワード:20 世代を超えて 2016.7.20.
これは「みんな」というマジックワード種族の一つ。
世代を超えて受け入れられるもの=いいもの、という固定観念でクリアするために使われるわけですが、そもそも本当に「世代を超える」ことが良いことなのかということでもあります。
マジックワード:19 きっかけ作り 2016.7.19.
「これはあくまで『きっかけづくり』の取り組みです」といったことがとても多くあるのですが、きっかけづくりばかりやっていて、いつまでも始まらない。
きっかけづくり、と言えばなんか予算つかって意味なくてもオーケーというような免罪符のようなマジックワードとなっていると感じることが多々あります。
マジックワード:18 共生する〜 2016.7.18.
地域では様々な選択肢の中で、優先順位をつけて取り組まなくてはならないことが出てきます。さらには、過去に取り組んでいた戦略の方向性が間違っているとわかったら、別のやり方に切り替える変化というものが必要になります。
しかしながらこのような選択、転換ということは地元内では議論を呼び、と賛否両論となります。重要なのは責任者が決断をして選択や転換をしなくてはならないわけですが、そのような決定力がある人が上