マガジンのカバー画像

テキストマガジン「狂犬の本音」

(ご案内)本マガジンはメンバーシップ版「狂犬の本音BASIC」に引っ越しました。以下のURLからメンバーシップ「狂犬の本音」をお申し込みください。「狂犬の本音+」のほうがエリアイ… もっと読む
本マガジン購読ユーザーは、その月分からのテキストコンテンツにアクセスできます。個別にコンテンツ購入… もっと詳しく
¥1,000 / 月
運営しているクリエイター

#地方創生

来年度観光庁予算から垣間見る、コロナ禍における日本観光政策

さてGoToトラベルキャンペーン予算が1兆円以上積んだまま執行できずに、立ち往生している件について触れましたが、本日はそれでは観光庁予算ってどうなっているのですかね、ということについて整理します。 トラベルジャーナルの2/14号にも私のほうで寄稿しているのですが、よりポイントだけをつまんで解説します。 ○ 予算書をみてみると、結構わかることは多い

調査で見える、強力に戻るオフィスワークのリアルと移住できない人たち〜コロナで地方へ人が、という幻想が終わりを告げる〜

すっかり新型コロナウイルスについての報道の量も低くなり、より喫緊課題となっているウクライナ危機のほうに視点はシフトしていますね。そうこうしている間にイギリスでもコロナ規制は解除され、アメリカでもマスクは全州で解除と、着実にコロナ許容社会へとシフトしてきているように思います。コロナによって都市から地方へ、みたいなお話はそもそも無理がある筋書きでしたが、そんなことはほとんど起きないままに社会は次へと変わろうとしていると言えます。 コロナ禍になり、ようやく日本でも非効率なオフィス

ケチではまちは変わらない。

どうもまちづくりっていうと、普通にビジネスを普段やってる人すら変なイメージに囚われて変なアプローチをしてドツボにハマってしまうんですよね。 自分の事業でそんなことやります?っなことを指向する。普段役所とかのやり方が変だとか言ってるのに、なぜか自分でやるまちづくりになったら、自分も税金垂れ流し同様に身銭切って赤字作りに行くような話になってないですか、と。 でもって、損はしたくないからケチな話になっていくんですよね。その金額は出せないとか、金が惜しいって話になっていくのです。

【動画】藻谷浩介氏、鳥取県知事・平井伸治氏との新春鼎談「新時代の羅針盤」

昨年末に収録した内海テレビさんの新春鼎談番組がオンライン配信も行うことになったということで、こちらでもお知らせさせていただきます。 予告はこちら。もともとは地元ケーブルテレビだけでの放送予定だったのですが、好評だったということで配信になりました。 ○ 人口が少なくても豊かになるというのは必然人口減で地方が貧しくなるのではなく、成長期に確立された「地方」と「都市」の関係の従属関係を固定化するから貧しくなり、結果人がいなくなっていくということを解説しています。

地域に転がる変化のチャンスがわかる、2冊

さて、年末に2冊の本でのご縁をいただいたのでこちらでご紹介したいと思います。 ○ 地域経済の鍵を握る一つは「工務店によるエリア再生型まちづくり」

「新たな地域ファンド組成に向けて、地域事業における3つの金融課題」糀屋総一朗×木下斉

ここ数年お付き合いをさせて頂いている糀屋さんが立ち上げる地域事業向けのファンドについてあれこれと議論をさせていただいているのですが(こちについては近日プレスリリース予定)、それに先立って、対談コラムがアップされています。 様々な場所で貸しスペースを運営したり、大島でゲストハウスを仕掛けたりしてきている糀屋さんの経験の中と、各地での私なりの経験であれこれ議論しています。 人口減少はあくまで結果であって、地域衰退の原因ではありません。というか、そもそもそれを原因だと叫んだとこ

発展する地域と衰退する地域を分ける「寛容性」

さて、センシュアスシティレポートなど毎度話題を振りまく、LIFULL HOME'S総研のレポートですが、今年のテーマは「地方創生のファクターX」です。 地方創生論では稼ぐ力、経済力などの話を私もしていますが、その基盤としてある、つまりは経済力をつける上では良い人材が集まったり、よい取引先との関係が構築できていたりする、広いバリューチェーン全体をみた「地域力」が求められます。そのファクターXを探ろうというのが今回のテーマになっています。 で、その中でも仮説検証対象となったの

有料
700

「よい教育」が地域活性化につながるメカニズム〜軽井沢・佐久地域の教育と働き方と移住者変化〜

「よい教育」というのはかなり曖昧なものかつ流動的なもので、親世代が自分たちがイメージするものでないことも多くあります。 ○ 20年前の記憶で、20年先の成果を目指す親たちの教育投資特に親世代が子どもたちに提供しようとする教育の効果は、子どもたちが大人になってからわかるので、ある意味では20年前の記憶や経験をもとに、20年先に生きる教育を選択することになり、失敗することも多くあります。

ラーメン屋を誘致しても地域は活性化しない理由

町内にラーメン屋がないということで、補助事業をやって開業支援というなかなか香ばしい事業で話題の茂木町。しかしながら、不足業種を補助金支援すればどうにかなるという発想そのものがかなり闇を抱えておりますが、冷静にマーケティングの視点から、商圏構造、業種的な地域活性化インパクトとしての問題を整理しておきたいと思います。 ないものにはないだけの理由がある。そして補助金支援をして話題になればなるほどにできない商売があることを理解する必要があります。 よく話題になっているからいいなん

有料
600

なぜパソナ、就職氷河期対策雇用が地方創生に資することがないか〜就職氷河期は新型コロナよりも極めて大きな社会問題である〜

パソナが発表した1000人雇用が香ばしい意味でネットでバズっていますね。 就職氷河期を作らない!!! といいつつ2年有期雇用で淡路島の観光施設等で勤務させるということでありまして、パソナついに目を冷ましたか! なんて思っていたら、中身をみて驚愕をする方が続出しています。私も昨晩みてびっくりしました。 以前もパソナの淡路島事業をレビューしたことがありますが、本社移転といいながら、本社機能の一部を移転しているのであってあくまでパソナは東京が本店の会社です。なんか淡路島に本社(

有料
700

【稼ぐまちのラジオ】第四期狂犬ゼミを振り返り

メンバーシップに加入すると全編(08:52)を視聴することができます。

有料
500

【11/7開催】サウナまちづくりシンポジウム@九州(オンライン)のお知らせ

地方創生の文脈から見る、サウナの可能性。 北海道と九州はサウナ集積としては非常に大きくなっているわけですが、物理的には九州はやはり北海道よりコンパクトということもあって、集積としての力を発揮しやすいところもあるでしょう。水資源も北海道同様に豊かですしね。 今回そんな中でオンラインシンポジウムに参加させてもらうだけでなく、コーディネーター役まで仰せつかっています。登壇されるのは九州を代表するサウナ関係者の方々です。 ⚫️生粋のサウナーであり、サウナまちづくりを推し進めてい

【稼ぐまちのラジオ】GoTo効果の勝ち組負け組、内発成長を諦めるな!

メンバーシップに加入すると全編(19:37)を視聴することができます。

有料
500

ふるさと納税は集めることではなく、何に活用するか、がすべて。〜初のベストインベストメント賞審査に参加しておもうこと〜

ふるさと納税については色々と物申してきました私でございますが、制度議論についてはまぁ一定の制限というところで落ち着いたところかなと思います。 でもっともっと問われるべきことはなのかといえば、「いくら集めたか」ではなく「その予算を何に使ったのか」ということが問われるということです。ここが単に集める目的になると、全くもって本質から離れていくわけです。これまでも何兆円という予算を毎年とんでもないことに地方で使ってさらに衰退してきた「貧乏父さん」の象徴のような自治体マネジメントにゆ

有料
500