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テキストマガジン「狂犬の本音」

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2024年3月の記事一覧

その人生、自分で選べていますか?

先日、インターステラテクノロジズで代表を務め、ロケットビジネスを推進している稲川さんが母校・東工大で祝辞を述べられたそうです。全文が以下で掲載されていますので、ぜひご覧ください。本当に素晴らしい内容ですので!! 稲川さんたちのインターステラテクノロジズの取材にえぞ財団チームでいったのはもう二年ほど前になるでしょうか。ロケット打ち上げを見に行ったこともありました(残念ながらその日は飛ばずでしたが)。 宇宙開発は民間ビジネスになって各国が競っています。日本も独自の衛星軌道に乗

なぜ仕事ができる人は即レスをするのか?!

基本人間ってすぐに記憶を失います。記憶してすぐに忘れ始めて1時間もすれば5割以上、1日で7割近く失われます。 よく仕事ができる人は記憶力がすごいという人がいますが、そんなことないと思っていて、むしろ仕事できる人は記憶は忘れる前提で仕事を設計し、自分なりの強みの部分で差別化を図っていると思います。 ◯ 人間の暴力的な忘却力

一番自由な資金は「キャッシュフロー」〜積小為大をまずは体現するのが大切

少し前はベンチャー、今となるとスタートアップといって華々しいお話が出てきて、なんとなく地味な地域事業やっている我々としては思うところ色々とありますが、所詮は皆、中小零細企業です。大した差はありません。ちゃらちゃら名称だけで遊んでいる場合ではないのです。 その中で資金調達という話が色々と出たりするんだけど、個人的に一番自由な資金調達というものは「キャッシュフロー」だと思っています。 投資家を集めるのでも、融資先を探すのでもなく、着実に売上を確保し、しかも利益率にこだわれば、

無責任規制が文化と技術を潰す!〜規制ではなく要請という言い訳よりも、提案をしよう!!

さて先日、ザッカーバーグが来日した際に、刀鍛冶のところでなんちゃって刀作りを体験し、さらにへっぴり腰で藁をなんか斬るまねをしたりしていましたが、世界中に日本の侍ネタは伝わっているので、こういうコンテンツビジネスをしている刀鍛冶は素晴らしいな、と思うのです。 しかしながら刀鍛冶業界では、年間24振りしか基本刀は作ってはいけないというルールになっているという話を聞きました。そんな年間24振りしか作れないなら商売にはならないよね、ということなわけですが、それを書いたら丁寧にxのコ

完売御礼!【狂犬ツアープレミア@京丹後】3泊4日限定4名、2泊3日限定14名のローカルリトリート体験プログラム、先行申込み開始!!

今回の狂犬ツアーは、泊まり込みで新たな先端型まちづくりを学ぶプレミアプログラムです。2023年は「ホテルマザリウム」や「スイデンテラス」など地方で活躍する宿泊施設を巡ってきました。前回の「高野山」では募集からあっという間に売り切れてしまった大人気のプログラムです。 今回は、ローカルリトリートがテーマです。心身ともに疲れる現代社会。地方には一息をついて、ゆっくりする場というものが今後価値の一つになります。しかしながら、世の中には行政が手動する大失敗したリトリートツアーなど死屍

事業立ち上げで悩んだら「段階開発」で進めよう!

LDLパートナー会議を昨晩やっていて、とある開発プロジェクト議論で「段階開発」の話を結構掘り下げてしたのですが、結構このあたり大切なのでこちらでも整理しときたいと思います。 さて段階開発とはなにかといえば、一度にすべて開発しないということです。4階建の建物であれば、1Fと2Fだけまずは開発し、その上で3Fと4Fを後で開発するという方法です。広い敷地があればまずは1つの建物を作り、その上で段階的に開発を進めていくというモデル。 私の関わるプロジェクトはかなりの数でこの段階開

バッファが仕事も人生も好転させる?!クリティカルチェーンを作り出す方法

プロジェクトを進めていくうえで、精緻にすること以上重要なのは「最も大切な工程」を頭に入れておくことです。真面目で細かなことがきになる人は、この最も大切な工程を全体の工程を見回した際に見極めることが苦手です。すべての工程を並列に考えて、すべて平等にちゃんとやろうとしてしまうのですが、結果としてすべてに時間がかかり、さらに複雑怪奇になって管理すら困難になることがあります。あとはギチギチに予定を最初から組み立ててしまい、結果として間に合わないことになって、さらに焦って空転していく。

お金払うだけで何もしないと失敗する理由〜世の中ライザップなのを理解せよ!

外注については要注意を、ということは以前から言ってまいりました。こちらのコラムも大変読まれているもので、自分でわからないことを他人に頼んでも、なにをやっているのかも理解できず、納品されてものの検品すら怪しいので意味ないですよ、というお話。最低限の学習なくして、適切な外注は成立しません。 本日岡崎さんが、先日のプロスクールでした話の一つのエピソードについてお話しています。我々が稼ぐ公民連携と言われているものは、公共も民間も資産や資本を出し合って、新たな公共サービスを作り出すと

支援したら競争力がなくなる矛盾から逃げられるか?!〜書店への国の支援と、地方の元気な書店の特徴を考える

全国各地で書店のない自治体が増加している、みたいなニュースがこれまでも何回も出てきましたが(すでに1/4の自治体には書店はない)、いよいよ国が街の書店支援に乗り出すそうです。まぁ完全にマイカー社会+ネット社会になって、自治体区分で書店のあるなしを語ってもなかなか厳しいところでもありますね。 何より売れる本屋のコツを知ったところで、一朝一夕でそんなものは真似できないのよ。だからこその売れる書店なの。店主や書店員などが日々工夫して売ってるわけだから。そんなもん聞いてすぐに真似し

計画の緻密さより大切なこと〜開始4秒で決まる、パッションが全ての基本

プレゼンテーションを見るにつけて、一番最悪なのはパソコン画面をただ眺めること、さらに言えば謙虚さを出して逃げ道を作ること、おまけによくあるのは複雑な図や資料を出して視力検査をさせてんの? くらいの画面で計画の緻密さで乗り切ろうとすること。 事業において大切なのは、計画の緻密さよりも柔軟性です。可変性とも言える。つまりは試してみて、それでわかったことをもとに計画を見直して前に進めていくというサイクルをどれだけ回せるかというお話なのです。 同時に、試しにやってみるために必要な

未だ続く敷地主義とゾーニング主義〜学び直しなき日本の問題

都市経営プロフェッショナルスクールの今年度最後の集合研修を行っていました。その中で様々なプラニングが精査されていったのですが、未だに官民ともに地域でのプロジェクトを考える時に「自分たちの活用できる敷地」の中だけで物事を考える癖が抜けきれません。 しかし本来はエリア単位で考えないと絶対にうまくいきません。 さらに言えば、ゾーニングを未だに計画図にいれるんですよね。以下のような図でゾーンを「どのような用途に使うか?」を単一で指定していきます。これ1940年代に策定されたもので