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2023年8月の記事一覧

【キノネット】災害対策のダークホース

関東大震災から今年で100年ということで、災害対策ネタでの木下推奨のものをご紹介します。 実は木下、防災についてもちょっとうるさいのです。ま、なんでもおめーうるさいだろ、と言われればそうなんですが。。。w 早稲田商店会時代には防災まちづくりで防災キャンプや、安否確認システムのテストなど色々な取り組みをして、震災疎開パッケージという災害発生後に被災地から遠隔地に滞在するための共済商品を保険会社とともに企画販売したこともありました。そんな中で、最近でも防災ネタで気になるのは、

なぜ成功事例を真似ると失敗するのか〜成功事例症候群から脱するための、プロセスとアナロジー思考

今日は地域やビジネス全般のケースを読み解くマニアックな話です。ある意味私はこの手のオタクですが、事例を事例のまま読み解こうとする人が多すぎてちょっと嫌気が指すので、まとめておこうと思います。 地域分野も事例大好き人間が多いのですが、ビジネス領域全般でなんでも「事例を教えろ」と言い続ける人は非常に多いですね。なんか良い事例を知ったりすると、それで自分までも成功できる気になる。で、失敗するわけです。笑 どれだけ成功事例集、ベストプラクティスをみて知った気になって無意識に無邪気に

あえて「リアル店舗の力」を活用しよう〜不動産が安い地方だからこその可能性

昨日ボイシーのライブアワーをやっていました。定期的に開催する「ズバリ相談室」というリスナー参加型の相談を木下がズバズバ回答するという勝手気ままな企画です。笑 次回はVoicyだけでなくnoteの定期購読者の方にも参加いただけるような形式でやってみようかなと思います(xの音声配信とか活用して)。 アーカイブはvoicyとnoteのメンバーシップで聞けますのでぜひどうぞ。 その中で地方での事業展開において「地方の古民家などの遺品整理」を生業にされている方から、どのように営業拡

手作業を極端になくす中小企業が生き残る〜社員を働かせてなんぼ、と思っている経営者は終わる

先日、観音寺に訪問させて頂いたのですが、一番の目的はローカル不動産会社のDXについて学ぶためでした。 観音寺(+三豊)に営業範囲を集中し、めちゃくちゃDXを徹底。結果的に市場占有率を高めて1900件以上の物件管理する地元一番企業となりながらも、少人数社員で経営を可能にされているフロンティアさんにお取り組みについてお聞きしたのであります。 これは不動産分野のようなローテク極まるような分野では、社員に手作業で行わせていたり、エクセルとかワードで手打ちさせることでデジタル化だと

【FREE】まちが完全に終わる政策:道路拡幅の影

まちが完全に終わる政策というのがいくつかあります。 その一つが「道路の拡幅」です。商店街などの密集エリアで道路の拡幅をするのには、別の目的があったりします。 道路を広く拡幅することによって、通りを安全にきれいにする、という名目は表向きには言われますが、今更人口も減って渋滞もないような地方都市に新たな道路や拡幅は実質的には必要がないわけです。だけど、道路の拡幅をすると沿道に用地買収、保証金が支払われ、それで商店街は「いい退職金になる」と喜ぶヒトがいるんですね。 それでそれ

低学歴ニッポンにおいて、中年になっても成長するための2つの基本投資

日本においては大学卒業後に勉強を意識的にする人が劇的に少なく、大学院進学率も極めて低い国になっています。まぁもちろん大学院に行けばいいってもんではないですが、やはり新たな技術や知識を身に着けていこう、会社内や取引先だけではない人間関係を構築しようと思えば結構コスパのよい社会人向けの学校はあるわけです。ただそれらに行く人は非常にわずか。 どうにも人生100年時代において人生の22歳までは必死に学費とかを投じる親が多いくせに、そこから先自分に投資をしない人が多く、勉強不足な人は

「稼ぐ公民連携」で最も大きなチャンスを得るのは金融機関という理由

公民連携事業でおそらく最も手堅く稼げるのは地元金融機関だと思います。ちょうど岡崎さんが「金は銀行にあります」というコラムを書いていましたが、これはもう10年以上岡崎さんと公民連携事業機構を始めた頃から発信し続けているお話。だけど今回のコラムにかんり金融機関の人たちが反応しているとのこと。「えー今更!!」と思ったりするけど、なんともったいないことなのだろうと思います。 もっと早くに気づいて、講演に岡崎さんを呼ぶだけでなく、もっと踏み込んだアクションに出れば、地域内でも優位に立

【狂犬ツアー@旭川】9/1 19:00〜駅前整備からスポーツマネジメントまで徹底解説!!

今回の狂犬ツアーは「プレミア」を冠にした2023年からスタートする、新たな先端型まちづくりを学ぶプログラムです。 今回は、V1昇格を果たしたプロバレーボールチーム「ヴォレアス北海道」の取り組みから「スポーツ×まちづくり」の新たなカタチについて学びます。同社はチーム運営でも大きな成果を残してV1昇格を果たす他、食分野やエネルギー分野など多方面で企業連携を行い、独自のチーム経営を展開しています。今後の地域クラブスポーツ経営のモデルとなる取り組みです。 何よりヴォレアス北海道は

地方スタートアップの資金調達戦略と地域成長〜地方の過小資本問題とその解決における2つの金融アプローチ

今日はちょっぴりマニアックな資金調達のお話。 日本の大きな問題は金融緩和をしていても、その資金を活用して設備投資などを行うようなビジネスがまだまだ不足していることだ。地方においても成長における足かせは「過小資本」であると思う。つまり適切な調達をして、適切な投資をすることが全くできていないことが、地方の課題であり、日本の課題でもあるということ。 お金は溜め込んでも意味はなく、使ってこそ価値が出てくる。お金は滞ったらむしろ問題が発生し、回し続けることで次々に新たな付加価値が誕

地方における高齢者民主主義は高齢者をも追い詰める理由〜若者が選挙で変えればいい、とかいっていると地域が消滅する構造

先日、私もX(旧・Twitter)で触れたのですが、子育て支援の財源確保の一貫で、80歳への祝い金を廃止しようという案が出たけど、否決され、継続的に支出されるという決断を秋田県仙北市の市議会がしたそうで話題になっています。私のポストも850万インプレッションを超えており、多くの人が注目してる話題だとわかります。 正直170万の予算について子育て支援に当てたからといって、もはやどうにもならない、手遅れだろ、という話なんですけど、それでもなお「方針」というか「優先順位」というも

タクシー台数は減ったのではなく、減らしたのだ〜昭和を終わらせて未来志向でいこうよ〜

タクシーの規制史について調べたら、規制強化でそもそもタクシー台数を減らし、新規参入を制限するという政策を2009年に実行していたことが判明。 ○ そもそも需要低迷、供給過剰によるドライバー給与低迷などを理由に規制強化した成果が、台数不足これだけ需要が増えても供給が拡大しないのは、ドライバーの高齢化、労働者不足とかいう話だけではなく、そもそも新規参入や台数増加を規制強化していまだに制限しているから増加しないのですわ。業界関係者全然そういうこと言わないよね。(新規参入して難しさ