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テキストマガジン「狂犬の本音」

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2023年2月の記事一覧

駐車場問題〜地方都市でも東京でも過剰供給問題が発生中〜

まちづくりにおける駐車場政策のあり方検討会、なるものが国交省で開催されています。 地方都市にいけばまちなかに虫食い状態で時間貸し駐車場が山程あり、もはや駐車場がつぶしあい状態になっているところも少なくありません。実際にとある中心部では時間貸し駐車場だらけになって過当競争で「もう時間がし無理です」と大手駐車場会社が白旗上げたなんてところもあります。時間貸しで貸し出す機械投資すら回収できないというわけですから、絶望的です。 そもそも駐車場にしておくのは新規にビルなど投資するよ

【狂犬ツアープレミア】3/22開催・サウナまちづくりの先端都市・十勝帯広、その観光戦略とホテル再生を探る! @北海道ホテル(定期購読者向けクーポン付き)

今年前半最後の狂犬ツアープレミア募集開始です。(4月〜6月が海外にいく予定が詰まっているため、ひと休止。夏以降にはまたぼちぼちやると思います) 今、全国でサウナブームが発生していますが、それぞれ単独のホテルや温浴施設だったりしていて、いわゆるまちをあげて複数の拠点が連携し、稼ぐことにつながっている「サウナまちづくり」に適合しているものは大変少ないです。(サウナまちづくりについてはマガジンを複数出しています その中でも随一の成果となっているのが十勝帯広です。 ○ 複数の温

使えるものはなんでも使って成果を出すのが、実社会の常識〜過去の仕事を機械化し、新たな仕事を作り出す人類史〜

昨日ChatGPTでまちづくりに関してコメントを出させましたが、あたっているような、なんかそれっぽいことだけいっててアレな意見もありましたが、卒なくやっているレベルには達しています。 そしてここにきて学校などの一部ではChatGPTの利用を禁止するという話が出たりしているようです。が、しかしこの手の禁止ってなんの意味もないと思うんですね。 ○ 使えるものを使わせない愚策

なぜ「まちづくり」はうまくいかないのか、ChatGPT先生に聞いてみた。

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都会風は拒むが、「都会金」は拒まぬ、名ばかり地方自治という不都合な真実。

福井県池田町の7箇条については連続で解説しましたが、移住定住課題については今朝の日テレ系「スッキリ」でもコメントさせて頂きました。Twitterでも細かく発信をしていますので、そちらもぜひフォローください。 ただ本件からにじみ出る問題は、移住定住という軽いものではなく、もっと不都合な真実が裏側に控えています。地方自治の現実と、大都市、地方都市、過疎集落などに対する財源分配のあり方です。 そもそも池田町も「都会風」は拒んでいるものの、「都会金」は受け入れている現実です。

「集落業務」が示す、公助の限界とお金で解決できない共助の増加

話題の福井県池田町の七か条について、移住定住政策の視点から整理をしておきました。なぜあのような発信をするに至っているのかという背景です。 かなりの反響で朝日新聞が追加でインタビューを担当者にしているのですが、こちらのほうに私はさらに驚きました。 というのは現状変化を集落に求めることはなく、悪意なく「今のありのままを伝える親切」という感じであり、何より驚いたのは、メディアに対して行政として何らかの集落業務についての支援をする姿勢もみせずに回答しているからです。で、メディア側

よくわからんやつに移住定住してもらいたくない、のが真実〜自治体主導の限界集落への無理やり移住定住が、生み出す対立〜

福井県池田町で策定された「池田暮らしの七か条」が話題になっていますね。ただこれ大騒ぎしているものの、実は田舎に残る高齢世代の本音だと思います。地区長の集まりで決定され、自治体広報に掲載されるまでに至っているもので、移住者からの非難があっても変更する気はないとのことですから、確固たる覚悟のもとに出されています。 そう、自分たちの都合に合わないやつに引っ越してなんてもらいたくない、面倒なだけ、という本音です。 特に限界集落を多く抱える自治体は既に財政は極めて厳しく、除雪などに

人間はなぜ迷うのか〜「皆の意見を聞く」のが善という呪い

先日、都市経営プロフェッショナルスクールに参加している地域の方々からとあるプロジェクトの相談を受けていたのですが、実施方法などについて迷っていたのですね。ただ話をきいて30分くらいで結論は見えていることがわかったので、それをいったら「そうですね。私もそれがいいと思います」みたいな話になるわけです。 意思決定に迷っている人と意思決定が速やかな人の間には、意思決定における決定要因に問題があります。これ無意識にそうしている人がかなり多くて、なぜ決められる人と、決められない人に分か

名演説にみる、社会の多様性

岸田さんが党内配慮で同性婚などについて踏み込まなかったようですね。

全国で増加するローカルアートフェスに求められる要件〜やんばるアートフェスを訪問して感じた沖縄の課題と可能性〜

先週は沖縄滞在して北部を久々にぐるりと回り、やんばるアートフェスなどをご案内頂いたりして色々と考えさせられることがありました。全国各地で増加するローカルアート関連イベントですが、これをわざわざ地域を来訪するレベルに引き上げ、さらに地域にとって経済的にもプラスになるところまで持っていくことについて気づいたことを整理しておきたいと思います。 そもそも日本のローカルアートフェスはどこの地域も人気であってもお金を落とせる場が極めて少なく、経済効果は極めて限定的です。昨年夏に訪問した