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テキストマガジン「狂犬の本音」

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2021年10月の記事一覧

地域でパトロンがいる事業がスケールしない理由〜出資と融資のメリット/デメリットを理解する〜

地域事業においても、誰か資金を出してくれる人がいてその資金をもとに立ち上げる事業はなかなかうまく行かないことが多くあります。いわゆる「パトロン型事業」です。 資金調達に悩む地域事業だと、多少意見が異なるけど金に色はない、なんてことで地元の有力者などを巻き込んでお金を出してもらったりすることもあり、それが一致団結を高めるかのように思われる場合もあります。もちろん機能する場合もありますが、大概は「ちょっと変だな」という直感はお金が絡むとより深刻な問題へと発展していくことになりま

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事業も労働も「取引」が基本〜お金が苦手だという人が陥る事業計画の罠〜

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事例分析に求められる3つの理解〜結果理解、プロセス理解、抽象理解〜

この分野でもよく質問されるのは「今注目されている、いい事例はどこですか?」という事例質問です。そこにいって具体的な事例をみて学びにしたいというのはよく分かるのですが、一方でその人が適切に見に行って理解できるか、というとそのための適切な事例分析能力が求められます。 半導体工場を見に行って、素人ではそこの技術力や製造方法の特徴などがすぐに分からないように、地域活性化などの現場にいっても、結果として成立している現状をみるだけでその背後にある特徴、優れている点などを見分けるのは大変

これから注目すべき「旅育」の可能性

先日Voicyで話をしていたら、シェアをしたいのでnoteでもというコメントをもらいましてこちらでは、特に地方活性の視点から私なりの意見を書いておこうと思います。 ぜひVoicyもフォロー頂き、気に入ったらサポート気分でプレミアムリスナーや差し入れくれると嬉しいです。笑 (差し入れって機能が最近ついたんですよ、Voicy) さて、私が言うまでもなく、旅というものは人間の人格形成において非常に重要なファクターとなります。旅先で得る体験、知識、人間関係などは日常とは全くことな

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かわいすぎる海女さんの末路に見る、地方雇用の闇〜若者と女性は搾取の対象〜

地方から今日も若者と女性が流出を続けています。地方移住などもあるものの、それ以上に都市部へと人が移動しています。 その背景には仕事はあるがブラック労働だったりするわけですが、その前提は長らく続いた若者と女性は搾取の対象、という仕組みがあります。同時に、その被害的な立場を受けてきた上の世代が、ようやくその地獄から開放される立場となったからこそ、次なる若者、女性にそれと同じことを強いることがあったりします。もしくは「もう逃げなさい」といって逃がすといったことはあっても、持ちつ持

視察をタダにしてはいけない理由〜地域事業は情報二毛作が次の挑戦を支える〜

地域活性化において視察見学事業というのを私はかなり重要視しています。これには2つあり、1つは現状事業への影響の最小化、もう1つは次なる事業への投資原資を生み出すということ、です。 でもって、有料化は何かタダのほうがいいと勘違いしている人が多いですが、本気で視察する側としてもお金を払える視察先が多いほうが実はよいのです。このあたりも説明しておこうと思います。簡単に今日はこの視察を引き受ける側、視察する側両方の視点から考えてもらいたいのです。 あ、ただし、そもそも何もやる気は

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日本人が「他人を気遣うことが正義」で失ってきたもの。

和をもって尊しとなす、なんて言われたりしますが、これによって「他人に迷惑を掛けるな」「他人様を考えろ」と自分よりも他人を優先するような思考を植え付けられて、そのうちに自分の周りにいる他人の顔色ばかり伺ってしか判断できなくなったりする人が増加していますね。 そもそも和でどうにかなるのは、やることが明瞭で、全体主義でいかないと全員死んでしまうという時だったりします。農耕生活とかもわかりやすいところで、皆で協力して適切な時期に田植えをし、決められたカタチで水を流し、そして収穫とい

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富山・金沢滞在で感じる、北陸都市圏のスケールと競争環境

富山での仕事できているので、今朝は富山市内を1時間ほどウォーキングして、昼間は車で金沢に行ってきました。やはり北陸は本当にコンパクトですよね。びっくりします。 特に富山と金沢って移動時間では1時間ほど、普通なら同一県でもいいくらいの近接っぷりで、このあたりはなかなか富山市も大変だなと思わされます。実際に南砺市とかいって話していても、金沢のほうが近いから買い物、飲みに行くのも金沢という話を聞いたりすると、同一都市圏内での競争局面が垣間見られます。 つまりは市町村単位での都市

地域でも考え直すべき「教育と学芸」の違い

昨日、えぞ財団絡みでNoMapsというイベント向けのオンライン収録に参加していました。 以下のトークはリアルタイムで参加しますのでこちらもどうぞ。 札幌解体新書というプロジェクトのスピンアウト企画での鼎談だったのですが、そこでの議論でもやはり人材育成が非常にテーマにもなったわけであります。やはり地域についても「考える人」が軸になるのは言わずもがな、大切であり、さらに言えば「行動する人」こそ変化の中心になってきます。結局は考えもせず、行動もしない人というのは困ったもんで、地