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2021年8月の記事一覧

長期における地域事業の人材戦略

長く地域で事業を続けていると、長くやっているからこその問題というものとぶち当たります。立ち上げるのは大変だけれども、継続するのはもっと大変。そして続けたものを止めるのはもっともっと大変というのが事業の常ですが、事業も結局は人の営み。続ければ続けただけの問題というものが出てきます。それが人材においても、これはあちこちの事業でも結構苦慮するところでもあります。 今日は続けていく中で意識すべき人材戦略について整理しておこうと思います。 ○ 続けるからこそ起こる2つの問題1つは事

来週の出張兼取材予定

定期購読頂いている皆様へ、ちょいと私の備忘録も兼ねて本日からの取材計画について共有をかけておきます。 まぁまいど出張先から、最近なかなか出歩けない読者の皆様にかわり最新の取り組みなどの情報を共有できるよう心がけているのですが、この一週間は特にそうなりそうなので、どこの地域からどういう発信するのか予定をちょいと予告しておきます。音声コンテンツでも少し触れていますので、こちらも合わせてどうぞ。

出張取材予定、トヨタの自動運転、Voicyなどについて。

メンバーシップに加入すると全編(19:02)を視聴することができます。

議員のITリテラシーという言い訳

地域活性化分野でもよく地方議員視察というのがありますが、びっくりするような情報収集能力の低さがあります。 現地の情報をほぼ調べずに旅行気分で地方にくる方も少なくなく、その後のレポートとかみても、あれだけ説明してこの内容しか整理できないのか、地元にどうフィードバックするかというのも全く「示唆に富んでいる」くらいのお話で具体的なシナリオが作られなかったりします。 が、その原因は2つあって、そもそも調べる気がないというのと、調べようとしてもネットを使いこなせないというのがありま

資本主義が足りない地方〜地域で人の成功が疎まれるゼロサム思考の病理〜

先日もこちらのコラムで触れた内容、本も読みまして改めて、結構地域活性化にもいえる話だなということで整理しています。脱成長とコミュニズムというあたりについて、資本主義との相互比較をしながら実績的課題について述べられている本を改めて読んだ上で、気になった点についてまとめます。 結論からすると、地方経済が低迷して、貧しい人なども出てくる構造の一端に、都市部は資本主義がしっかり機能しているが、むしろ地方部は資本主義とともに民主的な社会構造が機能しなくなっているのではないか、という疑

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人口増減で一喜一憂しないという当たり前なこと。

徳島新聞のこちらの記事。未だにこんなことをいっているようでは、今後の日本のマクロ要件の中で可能性をもつ地域の取り組みを正しく取り上げられないでしょう。社会増減を含めて短期的な人口増減なんかで地域の問題は解決も拡大もしないのです。もうそんなものは減るのが前提。数十人増えた減ってなんてことは取り上げるに値しないのです。

脱成長という罠〜地域再生にも蔓延る、豊かな老人たちの欺瞞〜

定期的イベントで資本主義が終わるなんてお話が出てきます。私の39年程度の人生でもなんか社会的な転換点になると、あれこれ豊かさを捉えなおそうだの、資本主義が世界を壊すみたいなお話が出てくるのです。が、そのようになった試しはございません。 むしろ資本主義経済によってイノベーションが加速して、様々な課題解決というものがクリアされることのほうが多く、むしろちゃんとそのような規制をテコにした社会的進歩のインセンティブを作り出すことのほうが大切だとおもうところです。 ちょうど飯田先生

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気づかぬうちにブラック企業

地元では伝統的・有力企業が無意識なうちのブラック企業になっているということが往々にしてあります。誰もそれを批判、指摘できないがゆえに昭和に取り残されていることで、優秀な人材流出の一端を担っているとすら言えます。 大抵そのような企業社長は地元経済界でも役員を務めていたり、地元名家みたいな扱いで誰も文句が言えない。雇用数だけ言えば多いから「雇用に貢献している」みたいに思われているが、実態はブラック企業なので優秀な人が出ていって、地元に残らざるを得ない人が就職しているだけだったり

移住定住促進の前に「なぜ出ていく人がいるのか」ということと向き合わなくてはならない〜穴のあいたバケツに水を注いでも意味はない理由〜

日経新聞でもようやくこの手のコラムが出てくるようになりましたね。 私も常々地方人口減少というのをざっくり語っても意味はなくて、流出年代や男女別での数字をしっかり捉えて見直すことが大切と言っています。よく地方には「就職先がないから」みたいな話がありますが、正確には「就職したいような仕事、職種がなく、現代的なキャリア設計が不可能だから」というのがあります。 以下のコラムでも触れたように、人口動態をみれば明瞭に女性のほうが男性よりも都市部に流出しているのがわかります。これはもと

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公教育の価値と意味〜いまだ投資されない新時代の教育インフラと「ゆとり教育」の失敗の本質〜

色々と模索はしているものの、結局のところ日本は公教育への投資が乏しすぎるんだなぁと痛感したのですよね。GIGAスクールで配布された端末の充電は自宅でやってきてくださいというお話を聞いて、さらにSIMも刺さってなかったりするとかで(wifiルーターの貸し出しはあるようですが...)原則として自宅に電気とインターネット通信環境がある前提なんだなと。 さらに言えば、端末自体に制限がかなりかかりまくり、Yahoo!地図は使えるけどgoogleMapは使えない(chrome端末w)と

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商業がセーフティネットになった戦後のリアル

8/15ということで、戦争責任と戦後商店街というお話をvoicyにもアップしています。フォローまだの方は是非フォローしといてくださいね。 さて本編です。 実際に商業がセーフティネットになったのだなと考えさせられることが90年代後半から00年代前半に全国商店街回っていると結構ありました。 ○ 戦争責任者という問題当然先の戦争なんて知らない世代ですが、日本では未だに様々なシーンでその呪縛が残っているのを感じます。失敗の本質が未だに売れているというのも、そういう意味では我々の

年寄よりも”若者に”学ぶ合理性

儒教的社会思想のせいなのか、日本では年功序列、年寄優位の話があまり考えられずに適応されがちですが、学ぶべき年配者もいますが、学んではいけない年配者もいるのが現実です。 何よりサンデーモーニングのように世迷い言を同年代で語る与太話の時間というものは、地域の様々な会議でもよく見られるものであります。同質の同年代の人たちで、あれこれと話していると、時代との齟齬が全くわからなくなっていくというのはよくあるもので、反面教師として学ぶべきものはあるものの、あのような意見を参考に未来につ

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【1日1学】人口に依存しない地域経済

メンバーシップに加入すると全編(14:50)を視聴することができます。

流氷の見えるサウナ、北こぶしリゾート訪問【サウナ探訪・道東後編】

実は石川県小松のサウナ事業者さんを訪ねていたときに、偶然にも今施工中と聞く「流氷の見える知床のサウナ」の話を聞きまして、これは行かねばと思っていた矢先、訪問するチャンスを得たので行ってまいりました。もちろん今の季節は流氷はない、、どころか、とんでもない暑さとなっていた時期に訪問したのですが。笑 私なりの所感と共に、周辺環境などについても感想をまとめておきたいと思います。また秋口や流氷の季節とか季節を変えていってみたいサウナではあります。 前編はこちら。 ○ サウナの基本